「発達障害の子ども」をダメにする、親の「10分後にゲーム終わりね!」の声かけ。なぜNG!?「伸ばす」ための接し方とは?【発達支援コンサルタントの「効果があった方法」】

【具体例①】「子どもがゲームをやめられない」。あなたはどんな声がけをしますか?

✖ダメにする

「10分後に終わりね!それから夕食だよ!!」と時間で区切らせる

〇伸ばす!

「どこまでやったら終わりで、夕食を始められるのかを教えて」と聞く

 

家庭では、子どもの遊びを時間で区切ろうとすると、うまくいかないことが多いと思います。学校は、時間割による時間のコントロールに強制力がありますが、家庭では時間的な強制力が弱いので、時間で区切ることが難しいのです。

 

「あと10分でゲームは終わりね」と言えば、子どもは「わかった!」と気持ちよく返事をしてくれることでしょう。しかし、実際には10分経っても、子どもはゲームのコントローラーを手放しません。

 

さらに10分が経過し「さっき、10分で終わりにするって言ったじゃないの!」と保護者が怒り出す、毎日同じようなことの繰り返し……。

 

このようなとき、こちらの都合で時間を区切るのではなく、次のように言ってみてください。

 

「今、あなたがやっている遊びの区切りはどこでつくの? どこまでやったら終わりにできるの? それを一緒に決めよう。決めたところまできたら、終わりにするんだよ」

 

と、子どもにとっても納得できる「納得終了ポイント」を、保護者と子どもの両者で相談して決めるのです。

 

納得終了ポイントがきて、子どもが無事に終了できたら、自主的に終わらせたことを大きく褒めます。するとこれらが徐々に習慣化してきます。子ども本人も、この習慣に慣れてくると、「あー終わった!」と満足して、ご機嫌で夕食のテーブルにやってくるはずです。

 

 

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