「共働きでも小学校受験はできる」ものの、周囲との経済格差はものすごい。ただし「いつ受験に向き合うか」の設計ができる
親も子も、どこかで最低1度は受験に向き合うことになる。何歳時点で予定するかは設計できる
なんとか仕事と子育ての両立を図りながら、ジャグリングをするようにスリリングな日々をすごした美雪さん。結果的にD君は超人気校となる小学校に合格しましたが、それは後になってわかることでした。
「当時は第一から第三志望まで3タテで落ちて、唯一受かった新設校に進んだのです。まさか数年後には、倍率では第一志望をもしのぐ人気校になるとは思いませんでした」。
美雪さんは小学校受験のメリットを「価値観の近い保護者や落ち着いた雰囲気のお友達に囲まれ、息子も親も穏やかな人間関係の中で小学校時代を過ごしていること」、デメリットを「高い費用とストレスフルな受験対策」と振り返ります。
「我が家は一人息子で高齢出産ですので、私に体力や気力がまだある40代で受験を終えられたことはよかったと思います。あくまで高齢出産だった我が家の場合ですが、中学受験を選んでいたら、私の更年期とバッティングしてしまったのでより大変だったかもしれません。もし“どこかの段階で私立へ”と考えているご家庭ならば、お子さんはもちろんですがご自身のライフプランと照らし合わせて『親が何歳の時に子どもの受験に向き合うか』を考えてみてもいいかもしれません」。
※本作は取材に基づいたストーリーですが、プライバシーの観点から、個人が特定されないよう随時事実内容に脚色を加えています。
前編▶知られざる「伝統女子校幼稚園のお受験」はOGであろうと「ご縁がなかった同級生もいる」恐怖の世界。「幼児教室の説明会では、私一人だけが着ていなくて」
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