20年後、勝ち組になるのは「不登校の子」?これからの時代を生きる子どもに「本当に必要な能力」とは【ホリエモンによる令和の教育論】
就活において「学歴」でフィルタリングする意味はなくなる=「学歴」の役割は崩壊する
不登校の子どもを持つ親にとって、「勉強が遅れる」ひいては「希望の高校・大学に進学できない」ということも大きな不安要素であるはずです。しかし堀江氏は、学歴についても、不要な時代に入っていると言います。
「未だに多くの日本人が学歴を崇拝し、学歴をより高くしようと奮闘したり、学歴で他人を値踏みしたりしている。
人材を採用する企業側も、現時点では依然として、人材を選ぶ際に学歴でフィルタリングすることが多い。
だが、こうした学歴の役割も、近い将来崩壊するのは間違いない。僕はずっと前から、『大学にはブランドとしての価値しかない。だから、東大以外に行く必要はない』と公言している。炎上しようが批判されようが、撤回するつもりはない」
「学歴の役割が崩壊する」とは、日々宿題をチェックしたり、必死で塾に通わせている親にとってはショッキングな話です。その理由についてこう語っています。
「現在は、進学先を選ばなければ大学に入学できる『大学全入時代』に突入している。2024年度の全国の国公私立大学の総入学定員に対する定員充足率は、98・1%と、記録が残る10年度以降初めて100%を切った(文部科学省調べ)。私立大学に至っては59・2%が入学者の定員割れを起こしている(日本私立学校振興・共済事業団調べ)。かつて、大学への入学あるいは卒業自体がブランドステータスだった時代はたしかにあったが、それはとっくに終わっている」
少子化により、大学はついに定員割れを起こし、選ばなければ誰でも大学に入学できる時代になっているというのです。ゆえに、「大卒」であることのブランドステータスはもうないも同然だといいます。
「もちろん就活の現場では、学歴によって応募者をふるい分ける『学歴フィルター』が存在している。たとえば何万人分ものエントリーシートが送られてくる大企業は、人数を絞るために学歴を選考の手段にしているし、エンジニアを採用したい企業は、応募者が大学で何を専攻してどんなスキルを持っているかを確認する。
ただしそれは、これまでの話だ。これからは、ホワイトカラー正社員なんて過去のものになる。就活自体が激変するのだ」
就活自体がこれまでとは大きく変わることで、仕事に就くために「学歴」が有効でなくなっていくとは私たちが子どもの頃には想像しえなかった未来です。それでは、仕事に就くために、今後子どもたちが「学歴」の代わりに持っておくべきものは何なのでしょうか。
▶「学歴」の代わりに必要になるものは…
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