東大生が万博で「一番お金を使ったこと」。思いがけず3万円弱も買ったお土産はミャクミャクではなく
自然が溢れる静けさの森は、別世界のようだった
万博会場は人工物だらけである。大屋根リングや一部のパビリオンが木造建築なのであまり感じないが、空と人間とトンボ以外の自然物は視界に入らない。
しかし、中央エリアを支配する「静けさの森」は自然だらけである。どうやってここにこれだけの自然を持ってきたのだろうかと疑問に思うほどだった(将来間伐予定の樹木など1500本を植樹したそうだ)。
万博会場はほとんど鳴り物がないので、確かに静かである。この森を通って、会場の他のエリアに移動すると、別の世界に移動したような気分に浸ることができる。
我々が森を抜けると、そこには立体的な地面と縄の構造体があって、子供達がはしゃいでいた。日常的には見かけない空間で、こういうものを見るだけで楽しさがあり、計算されて作られているように感じ、人類の叡智を賞賛したい気分となる。
パビリオンの予約がうまくできず、行く前から気分を落としている人がいるかもしれない。でも、きっとその人なりの楽しみ方がある。
パビリオンを担当した建築家は皆素晴らしく、あのようなデザインが一つの敷地に集合することは万博以外でないだろう。大屋根リングからの景色、多様な文化が混じり合う道、洗練されたスタッフのユニフォーム、誰も気に留めないベンチ、どれも美しい。
ゆっくり眺めれば、「来てよかった」と思えるはずである。
未使用のチケットを持っているみなさんが羨ましい。大阪から帰ってきてから、日々そう思う。
■編集部より
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