「東大に行く醍醐味」を受験生にぜひ知ってほしい。普通に生きてたら絶対出会えない、本郷キャンパスに「アメリカの大物」が!?
東大には海外から、誰もが知る米国大企業の偉い人が招かれる
ヘッドエコノミストは我々に英語で話しかけた。
「君たちはみんな大学院生かい?え?君だけ学部生なの?学部生なのに、どうしてこのデータサイエンスの集まりにいるんだい?」
そこにいた院生がぼくだけが学部生であることを伝えたので、ヘッドエコノミストは興味を持ったようだった。
ぼくは返答に困り、2秒ほどまごついているとヘッドエコノミストが言った。
「ハハハ、難しい質問だよね」
穏やかな笑いが起こった。
ぼくは自分ののろま具合を呪う。
反射的にジョークを言えない、頭の回転の遅い人間である自分に呆れた。
ここにいるのは授業で案内があったからだが、そんなことをわざわざ英語で答えても、適切な回答だと思ってもらえないうえに、つまらないやつだと認識されるかもしれない。
いま、この瞬間はぼくが学部生の代表なのだ。
くだらないことを言うくらいなら、黙っているのがいいかもしれない。沈黙は金なり。
ただ、ここにいる理由を聞かれたあの瞬間に、「ここでコーヒーがタダで飲めるからさ」と言えたら、東大生侮れないなと思ってもらえたかもしれない。
アメリカンジョークが分かるやつだと評価されたかもしれない。
学生なのにそのような一挙手一投足を試される環境にいるのだ。
▶すべての学生に伝えたい。大学に通う醍醐味は…
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