「イヤなことから逃げるタイプの私でも、好きなことならできる」52歳で簿記資格をとって転職準備

2025.11.30 LIFE

日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんななか「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。体験談をご紹介します。

 

<<この記事の前編:52歳女性「自分の人生、本当は何がしたい?」安定を手放して、本音の人生を歩みたくなった理由とは

 

◾️エイコさん
福岡県在住の52歳、会社員。53歳の夫、専門学校3年の娘と3人暮らし。大学2年の息子は熊本県で一人暮らし中

 

【私を変える小さなトライ#41】後編

 

 

「面白い」と久々に感じられた。そして、簿記試験にチャレンジ

簿記の資格取得に動き出したエイコさん。勉強を始めると、1時間があっという間に過ぎていました。
「面白い!」
そう感じることができたのは久しぶりの感覚でした。楽しくて、ご飯を忘れるくらい、のめり込みました。
「注意力は散漫だし、イヤなことから逃げるタイプ」だというエイコさんですが、「資格は次に就職するための説得材料になるだろう」という一心で、勉強のモチベーションを保つことができました。

 

勉強し始めてから2か月、ネット試験を受けると、残念ながら不合格という結果でした。会社では会計ソフトを使っていたので、手作業で計算する簿記の試験は案外、難しく感じました。
「難しい資格でもないし、長年、経理担当で仕事をしてきたのに……」
相当凹んだものの、その悔しさをバネに、その後も有給休暇をとって勉強し直しました。そして9日後に再受験し、無事合格できました。

 

試験は60分で、7割解ければ合格です。ネット試験は毎日のように行われていて、合否もすぐにわかるので、チャレンジもしやすいといいます。
「今は、やっと勉強の習慣がついたので、ファイナンシャルプランナーの勉強に取り組み始めたところ」というエイコさん。弾みをつけて、さらにステップアップしようと考えています。

 

 

「生活に則したことを勉強したい」とペン字も始めた

さらに、「文字をきれいに書きたい」と思って、ボールペン字の練習も始めました。これも書店で500円程度の本を買ってきて、自宅で空いた時間に練習しています。

 

人生を振り返ると、40代前半で、同じマンションに住む人から誘われ、フルマラソンに3回出場した経験もあるエイコさん。「ムリだと思ったことでも案外、できるんだ」ということは、実体験で知っています。「走る」習慣は今でも続けていて、現在もスポーツジムで週3回、5km走っています。

 

ここ数年、自分の興味のあることをしてみようと思い立ち、世界水泳のボランティアに行ったり、裁判の傍聴をしたりもしました。
「スポーツ大会のボランティアで全国を巡っている人がいることを、このとき始めて知りましたし、裁判の傍聴に行くと、TVドラマよりもリアルな人間模様が垣間見られて面白い。自分の日常にはない世界に興味があります」と話すエイコさん。

 

 

長く続けられる仕事をしながら、平日の時間を有効に使いたい

これまでの仕事は通勤時間がネックだったため、次に就く仕事は自宅の徒歩圏内でと考えています。ただ、今の職場から「週1回、業務委託でもいいから続けてほしい」と言われているので、その仕事も続けるつもりではいます。

 

エイコさんが経理の仕事を始めた頃、サポートしてくれた会計事務所の女性は75歳くらいの女性でした。
「顧問先の経理の人を支える、会計事務所や税理士事務所の仕事なら、知識さえアップデートしていれば、長く続けられるはず」
これまで出会った先人の姿に、自分のこれからの姿を重ね合わせ、未来をイメージし始めました。

 

50歳を過ぎると、同年代の友人たちの中には、「どうせおばちゃんだから」「勉強なんて、もう無理」という人もいますが、エイコさんは「おばちゃんだからというのを言い訳にはしたくないし、自分の興味の赴くままに行動したい」と考えています。

「自分の好きなことなら集中できるし、続けられる。まずは好きなこと探しをしてみるといいかもしれませんね」と、にこやかに話してくれました。

 

 

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白髪染めをやめた。矯正を始めた。ドライヤーを買い替えた。骨密度検査をした。習字を始めた。寝る前にストレッチを続けている。資格を再取得した。ママ友と温泉旅行に行った。2㎏やせた。子どもとオンライン英会話を続けている。断捨離した。終活してる。離婚を決意した……などなど、どんな小さなことでも大丈夫です!

 

(編集部より)

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■編集部より■

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