「勝手にトイレ入るな!」と連れ子をいじめる偏愛夫(38歳・公務員)。再婚→また離婚…夫の「仕事上の弱み」を把握すれば、実子の親権も養育費も得られる!?
温厚だった夫が豹変。いったいなにが?
例えば、娘さんが醤油などの調味料を使おうとすると「勝手に使うな!」と叱責したり、現夫がトイレに行きたいタイミングで娘がトイレに入っていると舌打ちをして急かしたり……。最近では映画館で息子さんには「ちいかわ」がデザインされた箱のポップコーン、娘さんには普通の紙箱のポップコーンを買い与えるなど、前夫の子どもである娘と自分の実子である息子で、明らかな差をつけるように。
このように現夫の偏愛ぶりはどんどんエスカレートしていったのです。確かに、現夫にとって娘さんは養子、息子さんは実子です。しかし、一つの家庭のなかで二人を育てるのだから、子どもに差をつけるなんて御法度。奈々さんも「結婚するとき、娘を自分の子どもだと思ってくださいって言ったはずなのに…」とため息をつきます。
現夫は息子さんが産まれるまでの間、娘さんのことも可愛がっていました。奈々さんが「どうしてなの?」と尋ねると、現夫は「無理なものは無理だ」と一蹴。筆者は奈々さんに七五三のときの写真を見せてもらったのですが、娘さんと息子さんは明らかに顔の作りが違っていました。
例えば、目のパーツひとつとっても歴然です。具体的にいうと娘さんの目はぱっちりしており、大きな黒目が印象的ですが、これは前夫の遺伝です。一方、息子さんの目は切れ長で細い感じですが、これは現夫の遺伝です。
現夫は「俺に似ている方と似ていない方。どちらが可愛いのかは明らかだろ?」と言いますが、愛情の大小を心のなかに閉まっておくという「大人の対応」をしなかったのです。
さらに娘さんの誕生日やクリスマスプレゼントを「金の無駄だ!」と用意しなくなったのです。奈々さんは娘さんの子ども手当に手をつけず、7年間、ずっと貯め続けていました。奈々さんは仕方なく、その貯金を使ってプレゼントを購入したのですが、現夫の嫌がらせはますます過激に。
奈々さんは現夫から毎月15万円の生活費をもらっていたのですが、現夫は「奈緒の分の食費を減らすから。来月から13万しか渡さないぞ!」と言い切ったのです。さすがに奈々さんも堪忍袋の緒が切れたようで、「これ以上、あの人に振り回されなくないんです!」と当時の心境を振り返ります。「お金のことだけじゃありません。娘のことを考えると、もう無理だなって悟りました」と回顧します。
現夫のえこひいきのせいで、娘に異変が!
実際のところ、現夫の偏愛のせいで娘さんに心身ともに異常が発生していました。家族4人で出かけるとき、奈々さんの手を強く握ってまま話さなかったり、トイレにこもったまま出てこないので確認したところ、泣き出していたり。9歳になった最近、再びオネショをするようになってしまいました。
もともと娘さんは養父である現夫との距離感を計りかねており、現夫の前では委縮した様子で、現夫の顔色をうかがい、おっかなびっくり接していたのですが、これ以上、我慢をさせるのは無理。奈々さんはそう判断し、ついに現夫と離婚することを決めたのです。
「正直なところ、(離婚は)2回目なのでかなり迷いました。でも娘は私と一緒にいたいと言うし、娘を守るためならどう思われてもいい。私は覚悟を決めました」と語気を強めます。
▶関連記事「36歳専業主婦、二度目の離婚。前夫との子どもの分も養育費は出る? 親権と養育費をもらうために知っておきたい交渉術【行政書士が解説】」では、離婚を決意した奈々さんが養育費と親権を獲得するまでについて、行政書士、ファイナンシャルプランナーである露木幸彦さんに引き続きお話を伺います。
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