子どもに反抗期がきたら?漫画家になりたいと言われたら?両親が実際に行った最適のアンサーとは【漫画家・小林潤奈さんインタビュー】
本人が納得するまでやらせるのが小林家流
――潤奈さんが「漫画家になる」と言ったときは、ご両親はどんな反応でしたか?
その時も、否定から入ることはありませんでした。「本人が納得するまでやらせてみよう」と。私が「漫画家になりたい。出版社に持ち込みに行ってみようと思う」と言った時も、両親は二つ返事で送り出してくれましたね。
――できそうでできない対応ですよね。つい「安定した職業についてほしい」と思ってしまいます。
両親にあとで聞いたところ、「漫画家なんて厳しい世界だから、ひとつの社会経験としてまずは見守ってあげよう」って話していたみたいです。まさか漫画家になれると思ってなかったから、反対しなかっただけだと。当時はまだ大学生でしたし、まさか娘が本当に漫画家になるなんて思ってもいなかったから記念として送り出してくれた面もあったと思います(笑)。
――それが、意外にも夢を叶えてしまいました。
持ち込みに行って、連載を持たせてもらえるようになったときは、親も驚いていました。「え、ほんとに⁉」と両親が喜ぶ一方で、姉だけは「やっぱりね!私は最初から絶対できると思ってた!」と自信たっぷりでした(笑)。
3人きょうだいを公平に育ててくれた
――ご両親が大らかだったのは、潤奈さんが第三子だったから、ということも関係しているのでしょうか。
いえ、そんなことないと思います。姉は今ネイリストをしているのですが、その夢も全面的に応援していましたし、兄が留学したいと言った時も何も言わずに送り出していました。「子どもの納得するようにさせる」というのは、両親の子育てにおいて一貫していることのように思います。
――子どもに好きなことをさせるのは、現実的には大変な面もありますが。
そうなんです。やりたいことをやらせるのって、お金がかかりますよね。生々しい話になりますが、両親は3きょうだいみんなに同じぐらいお金をかけてくれました。「お兄ちゃん、お姉ちゃんにお金がかかっているから、あなたは我慢して」と言われたことは一度もありません。それって本当にすごいことだなと、大人になった今あらためて思いますね。正直すごく大変だったと思うので。
【PROFILE】
小林潤奈
1995年愛知県生まれ。2016年からX(旧:Twitter)アカウント「小林姉妹」で投稿スタート。禁断のハイカロリー飯やダイエット、お姉さんをはじめとした家族あるある等の日常をマンガにしたブログ『小林おでぶろぐ。』で一躍有名に。お母さんの唐揚げとフライドポテトが大好き。著書に『小林姉妹はあきらめない!』(KADOKAWA)『禁断の変態ごはん』(宝島社)がある。
ブログ:https://junna-friedpotatoes.blog.jp/
Instagram:@kobayasisters
X(旧Twitter):@kobayasisters
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