42歳、ゼロからの挑戦。「フルマラソンに参加してみたい」と思い立った先に待っていた、心と体の変化とは【2025年度ベスト記事セレクション】
オトナサローネでは、2025年もさまざまな記事を掲載してきました。その中から今回は特別に、「大反響だった記事」をピックアップ! 本シリーズ「小さなトライ」ではオトナサローネ読者にインタビューを行い、「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおす「最初の一歩」を踏み出した、リアルな女性の人生をお届けしています。(集計期間は2025年1月~12月まで。本記事の初公開2025年2月27日 記事は取材時の状況です)
※写真はイメージです
今回は、マラソンを始めたことで心身ともに健康になり、新たな目標もできた女性の体験談をご紹介します。
◾️D子さん
山梨県在住、43歳の看護師。
2ヶ月前から練習スタート。42歳で初めてのリレーマラソン
私は整形外科クリニックに勤務する看護師です。中学・高校時代は部活動に参加していましたが、陸上部ではなく、大人になってからも遊びの範囲で山登りやスキューバダイビングを楽しむ程度で、運動らしい運動はほとんどしていませんでした。
そんな私が40歳になった年、同じ看護師の友人に誘われ、リレーマラソンに出場することになりました。「リレーマラソン」とは、全体の距離が決まっているものの、複数人のチームで走るため、あまり走れない人はチームメンバーにその分をカバーしてもらえる競技です。
誘ってくれた友人からは「毎日走ったほうがいいよ」とアドバイスをもらい、2ヶ月前から一人でコツコツと練習を始めました。最初は1kmも走れなかったと思います。恥ずかしい話ですが、マラソン大会に出るのにランニングシューズを購入せず、普通のスニーカーで走っていたほどの素人でした。リレーマラソンのコースには石畳があったため、スニーカーでは足裏が痛くなってしまい……(笑)。それでも何とか、1kmや2km程度は走り切ることができました。
「走るとこんなに体調がよくなるの?」それまで悩んでいた肩こりや腰痛が軽減
以前は夜勤もある病院に勤務しており、肩こりや腰痛がかなりつらかったものです。休みの日には外に出ず、ずっと家で寝ていました。仕事が過酷なため、土日はほぼ引きこもり状態で、看護師として働き始めてから気づけば20年近く、ずっと仕事中心の生活を送っていました。
コロナ禍で仕事がますますハードになり、「これ以上この仕事を続けたら、病気になってしまう」と感じたため、それまで勤めていた病院を辞め、整形外科医院へと移りました。整形外科の先生は腰痛や肩こりに悩む患者に「運動をしたほうがいい」とアドバイスされますが、私も走ってみるととても気持ちが良いことに気づきました。それまで汗をかくようなことはあまり行ってこなかったのですが、「汗をかくのって、すごく心地いいな」と実感したのです。
10kmマラソンを完走した私。次なる目標はフルマラソン!
マラソンを始めたきっかけは、40歳を機に夜勤を辞めたことで時間に余裕ができたことが大きかったです。リレーマラソンで走るのはしんどかったですが、走ると気持ちがよく、とくに朝に走ってから1日を始めると、すごく気持ちがいいということを知ったんです。
リレーマラソンに誘ってくれた友人からは「走るなら、目標を持ったほうがいい」と言われました。最初は「フルマラソンには絶対に出られない」と思っていたので、まずは10kmのマラソン大会に参加しました。10kmを何とか走り切れたことで自信がつき、「せっかくなら、人生で一度はフルマラソンを走ってみよう」という目標を立てるに至りました。
本編では、肩こりや腰痛に悩まされていた看護師のD子さんが、マラソンを始めたことで心身ともに元気になり、フルマラソンに出ることを目標に掲げるまでのお話をお届けしました。
続いての▶▶「43歳、初のフルマラソンを完走! 『人生にできないことってないんだ』」では、フルマラソンに挑戦し、体調がよくなっただけでなくて自信もできて、さらなる目標に向かうお話をお届けします。
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