「もう一度、夫婦としてやり直したい」“触らない夫”になって気づいたこととは【2025年ベスト記事セレクション】
オトナサローネでは、2025年もさまざまな記事を掲載してきました。その中から今回は特別に、「大反響だった記事」をピックアップしてお届けします。
本シリーズは「男性が語るレス」。いまや男性が仕事や家事も率先して行うことが当たり前の社会のなかで、プレッシャーや葛藤を抱えながら、彼らは何を考えているのかに迫ります。(集計期間は2025年1月~12月まで。本記事の初公開2025年5月24日 記事は取材時の状況です)
妻からの怒声と寝室追放。タカシさんは、ただの“おかえりハグ”のつもりだった愛情表現が、なぜここまで関係を壊してしまったのか、自問自答を繰り返していました。
「自分はそんなに悪いことをしたのか」
「どうすれば、もう一度笑い合えるのか」
答えの見えない中、それでもタカシさんは試行錯誤を重ねていきます。手紙、スキンシップの自粛、タイミング調整……それらの努力は報われたのか。
前編「『やめてって何度も言ったよね!』“おかえりハグ”が地雷に変わった夜、妻の怒声とともにレス地獄が始まった」に続き、関係修復をめざすタカシさんの実践と、すれ違いの根底にあった“家庭環境のギャップ”、そして“もう一度夫婦として向き合いたい”という本音に迫ります。
※本人が特定できないよう変更を加えてあります
※写真はイメージです
「リビングで寝て」明確な妻からの拒絶
翌朝、タカシさんはリビングのソファに座り、奥さまの顔色をうかがっていました。けれど、奥さまはほとんど口を開かず、「おはよう」をかろうじて交わしたきり、会話は一切なし。朝食の支度や娘の身支度も、すべて奥さまが淡々とこなしていきました。
タカシさんは、その重たい空気に耐えきれず、自分も黙りこんでしまったといいます。
そしてその晩、寝室に入ろうとしたタカシさんに、奥さまは静かにこう告げました。
「今日は、リビングのソファで寝てほしい」
しばらくは一緒に眠りたくない、そんな明確な拒絶のサインでした。
「ショックでした。理由は分かっているつもりだし、昨夜の怒りが収まっていないのも理解できます。でも……家族からベッドを追い出されるなんて、まるで自分が犯罪者になったような気持ちでした。子どもの頃から、家では自分のベッドで寝るのが当たり前だったのに、大人になって、家族に拒絶されるなんて初めてで……」
一方で、奥さまには「何度伝えてもわかってもらえない」という深い絶望感があったのでしょう。ここまで態度を明確にしないと伝わらない。あるいはもう「一緒に眠るのも怖い」と思っていたのかもしれません。
娘はまだ7歳。夫婦の衝突を理解するには早い年齢ですが、空気の変化には敏感でした。朝になると、「パパ、なんでソファで寝てたの?」「ママはどこにいたの?」と、不安そうに問いかけてきたといいます。
「パパ、ちょっと仕事で疲れてるから別で寝てたんだよ」と取り繕ったタカシさんですが、娘はどこか納得していない様子でした。
この夜を境に、夫婦のスキンシップは完全に消えました。
手をつなぐことも、抱き合うことも、もちろん性交渉も……。
数年続いていた夜のコミュニケーションは、わずか一夜で、静かに途絶えてしまったのです。
俺、そんなに悪かったのか… 次ページ
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