「やすらぎさんを困らせない」ことがミケちゃんのルール! 飼い主を気遣う猫が健気で愛らしい【ミケちゃんとやすらぎさん #5】
やすらぎさんコラム①
ミケちゃんの幼少期
ミケちゃんは幼少期、治療室から200メートルほど離れた公園で暮らしていたそうです。
ミケちゃんが治療室で暮らすようになった頃、通りかかった新聞配達員さんが室内にいるミケちゃんを見て
「あの猫ちゃん、ここに引き取られてたんだ。よかったねぇ。まだ小さかった頃、いつも公園の隅で黒猫ちゃんと一緒にいたんだよ」
「後ろ足が片方なかったから、長生きできないかもしれないなって心配してたんだ」
そう話してくださいました。
三本足のミケちゃんがどうして危険をおかしてまでこちらの方に来てくれたのか、今でも不思議です。当初はお隣の美容室さんや、すぐ近所にあった病院の夜勤の看護師さんからごはんをもらっていたそうです。優しい匂いを感じ取って引き寄せられたのでしょうか(後に獣医さんに診てもらったところ、先天的に右後ろ足が股関節から欠損している可能性が高いとのことでした)。
シロちゃんのこと
猫は縄張り意識が強い動物ですが、治療室周辺には「シロちゃん」という大柄な白猫が10年近くボス猫として君臨していました。
シロちゃんは地域の猫達にはとても信頼されていました。でも、ちょっと不器用で人には懐かない性格でした。
店先でミケちゃんにごはんをあげると、ミケちゃんは必ず半分近くを残して裏にいるシロちゃん達を呼びに行っていました。ごはんをひとり占めにせず皆と分け合おうとするミケちゃん…。
そんなミケちゃんの優しさに応えるつもりだったのか、シロちゃんはカラスや他の地域からやってくる気性の荒い猫ちゃんからミケちゃんを守ってくれていました。足のハンディがあり高い所に登れないミケちゃんが無事に生きてこれたのは、シロちゃんのお陰によるところも大きかったと思います。
ミケちゃんが治療室の子になってしばらくしてシロちゃんはお空に旅立ちました。シロちゃん、お空の上からミケちゃんを見守り続けていてね。
ミケちゃんの親友・きつねこちゃん
きつねこちゃんは外猫時代からの親友の女の子。ミケちゃんと会話する時は「ヒュールル、ヒュールル」とまるできつねのような声で鳴いていました。
ミケちゃんが治療室の子になったある日。室内のミケちゃんを見つけてやって来たきつねこちゃん。
「ミケちゃん、昔みたいにお外で遊ぼうよ。お外は自由だよ」そう話しかけているように見えました。
ミケちゃんは「きつねこちゃんごめんね。お外に出たらやすらぎさんや奥さんに心配かけちゃうの。ここでおしゃべりしようね」そう返事をしていたようでした。
それからしばらくして、首輪をつけたきつねこちゃんがミケちゃんを訪ねて来ました。「ミケちゃん、私ご近所のおうちの子になったの。今日は挨拶に来たのよ」もう一緒には遊べない…。ちょっぴり切ないお別れではありましたが、危険で過酷なお外の生活にさよならできたことを思えばよかったのかもしれません。
今はきつねこちゃんは完全室内飼いの猫として平和に暮らしています。
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