「本当は私はここにいたい…」と言わんばかりに見つめる猫。ミケちゃんとの出会いを振り返ると?【ミケちゃんとやすらぎさん #6】
やすらぎさんコラム②
4時起き生活
初めは恥ずかしそうに治療室の外からチラチラこちらを見ていたミケちゃん。次第にこちらに来る機会が増え、日中は室内に入れるようになりました。
ミケちゃんへの情が深くなればなるほど、外で生活する姿に胸が痛むようになりました。自宅にはデリケートな性格の老猫がいて、ミケちゃんを招き入れることができない。でも、そうかといって治療室の中に閉じ込めて夜から朝まで過ごさせるのは、外猫のミケちゃんには到底無理なことと思っていました。
冬の寒い夜や雨風の強い日に、ミケちゃんを外に出して自宅に帰るのは何ともつらくて…。布団に入っても、外の過酷な環境に耐えるミケちゃんの姿が浮かんで熟睡することができませんでした。
天気予報を今まで以上にチェックするようになり、冬は最低気温が高くなるよう、夏は最高気温が低くなるよう祈るようになりました。「どうせ早朝に目が覚めてしまうから」と4時に起きて治療室に行くようになったのも、この頃です。
その道中では「無事でいてくれますように。今日も会えますように」と祈り続けていました。
避妊手術
SNSを通じて本当に多くの方々に助けられました。全国からミケちゃんへごはんが届けられたり、ミケちゃんのグッズを作成していただき、その売上を「避妊手術費用に」と寄付していただいたり…。
手術の後、先生から「想定外でしたが妊娠中で、子宮が腫れて水も溜まりパンパンになっていました。あと少し放置していたら母体も危険でした。危機一髪でしたね」と報告を受け、麻酔で眠るミケちゃんを見て涙が溢れました。病院から帰ってきたミケちゃんをお隣の美容室さんが抱きしめてくれました。
ミケちゃんの眼差し
ある日、ソファで横になっているミケちゃんに話しかけました。「ミケちゃん、実はミケちゃんを大事にしてくれる里親さんを探そうかと思っていてね…。一緒にいられなくなるのは本当につらいけど、ミケちゃんにもし、何かあった時のことを考えると、もっとつらいんだ」
ミケちゃんはじっと黙ったままこちらを見ていました。「私たち動物は運命に従うしかないの。でも、本当は私はここにいたい。やすらぎさんとずっと一緒にいたいのよ…」そう静かに訴えているように見えたのです。あの時のミケちゃんの眼差しは忘れることができません。
「どうにかしてミケちゃんと一緒にいられる方法はないか」と毎日考えるようになりました。
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