世界は優しさで溢れている! 外猫だったミケちゃんを治療室内に迎え入れるまで【続 ミケちゃんとやすらぎさん #3】
やすらぎさんコラム ①
道を渡るミケちゃんを見て
あの頃、ミケちゃんが道を渡る姿を治療室から見るたびに心臓がドキドキして胸が痛くなって….。
「こうしているうちに、何も行動しない間にミケちゃんに万一の事があったら、僕は一生後悔し続けるに違いない…」いつもそんな風に思って日に日に焦る気持ちが募っていきました。
ミケちゃんを無事に保護出来た今、心からこう思います。
「猫は本来お外で生きる動物ではない。人間の愛情を受けながら、室内で暮らす動物なんだ」と…。
やすらぎさんコラム ②
大家さんへのお手紙
外猫だったミケちゃんを治療室内に招き入れ、寝泊まりさせることは出来ましたが、実はここはペット不可の賃貸物件。常に罪悪感に苛まれていました。
ある日、思い切って、都内にお住まいの大家さんにミケちゃんを室内に入れていること、そして今の生活を続けさせてほしい旨のお手紙を書きました。
あんなに心を込めて、必死の思いで手紙を書いたのは初めてです。「ルール違反です。猫を飼い続けるつもりならただちに退去してください」最悪そう告げられることも覚悟していました。
「そうなったら仕方ない。ペット可の物件を探すしかない。もうミケちゃんと離れることは出来ない…」
しばらくして大家さんからお手紙をいただきました。
「地域に受け入れられて室内でも良い子にしているミケちゃんをこれからも是非大事にしてください」
思わず胸が熱くなりました。
やすらぎさん③
ミケちゃんの心の傷
室内で生活するようになり、その人懐こい性格でミケちゃんはすぐに治療室の人気者になりました。
日中はベッドやソファーの上でのんびりお昼寝をすることが多いミケちゃん。常連さんにナデナデしてもらうのが大好き。そんなミケちゃんですが、実は保護して数年の間は、夕方の下校時に子ども達の声が聞こえてくるとサッとベッドの下などに隠れていたのです。
推測ですが、お外で暮らしていた頃に下校時の子ども達にちょっかいを出されたり、大きな声をかけられるなどで逃げ隠れしていた苦い経験が、ミケちゃんの心の中で何年も消えなかったのではないでしょうか。
もちろん子ども達はいじめるつもりなどなかったと思います。でも行為を受ける側のミケちゃんにとっては長年に渡りつらいトラウマとなってしまっていたのかもしれません。
それは昨今のいじめ問題とどこか重なる部分があります。人間や動物とかは関係なく「相手」の立場になって考える大切さを多感な時期の子ども達に学んで欲しいと願っています。もちろん子どもだけでなく大人も同じように…。
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