結婚7年目。「シンママ」と不倫した夫。離婚後、住宅ローンは夫が返済して妻が住み続けられる?【2025年度ベスト記事セレクション】
オトナサローネでは、2025年もさまざまな記事を掲載してきました。その中から今回は特別に、「大反響だった記事」をピックアップ! 行政書士でFPでもある露木幸彦さんの連載「行政書士がみた、夫婦問題と危機管理」。離婚、親権、養育費、慰謝料、財産分与など…夫婦間のお金とトラブルについて、専門家の視点を交えて、事例とともに離婚に向けての準備や備えを伝えてくれます。「夫の不倫が原因で離婚。その後も夫が住宅ローンを支払い、そのまま妻と子どもは現在の家に住み続けることができるのか?」という相談事例が、大変よく読まれました。(集計期間は2025年1月~12月まで。本記事の初公開2025年月27日記事は取材時の状況です)
今回は、多くの夫婦から相談を受ける行政書士、ファイナンシャルプランナーの露木幸彦が「離婚と住宅ローン」について迫ります。
突然ですが、質問です。住宅展示場に足を運んだことはありますか? 住宅展示場とは複数の住宅メーカーが同じ敷地内にモデルルームを用意しており、一度に多くの物件を見学することができる場所のことです。そこで待っているのは大きな窓から差し込む光、広くて緑が優しい庭、そして開放感のある高い吹き抜け…思わず目移りしますね。
さらに子ども向けのショー、綿菓子の実演、そしてアウトドアグッズのプレゼントなど…メーカーは見学者を楽しませてくれますが、営業マンに「毎月の住宅ローンって今の家賃とほとんど変わらないんですよ」と囁かれたら、誰だって生唾をゴクンと飲み込むでしょう。
行政書士からみた住宅ローンのリスク
統計上、不動産購入者の返済比率(収入に占める住宅ローンの割合)は平均で23.2%(2024年、住宅金融支援機構のフラット35利用者調査)。例えば、毎月の手取りが25万円ならローンは5.8万円なので現実味を帯びてくるでしょう。この程度の負担で借家住まいから抜け出し、夢のマイホームが手に入るのだから。
もちろん、頭金を入れず、すべてローンでまかなう「フルローン」の人もいますが、「実は…家を買おうと思っているんだ」と言えば、親が援助してくれる家庭も多いのではないでしょうか?実際のところ、親が子に住宅取得資金を贈与した場合、省エネ住宅なら1,000万円まで、それ以外の住宅は500万円まで贈与税が免除される制度があります。将来的には相続税の節税対策にもなるので親を説得しやすいです。前述の統計によると不動産を購入する際、用意する頭金の平均は486万円です。一方、住宅ローン(融資額)の平均は3,868万円です。
筆者は行政書士、ファイナンシャルプランナーとして夫婦の悩み相談にのっていますが、両親が頭金を用立ててあげるのは、息子の結婚生活がずっと続くと信じているからでしょう。まさか途中で離婚するなんて露ほども思っていないはずです。その「まさか」が本当に起こってしまったのが今回の相談者・伊東綾香さん(仮名、42歳、会社員で年収250万円)。
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