「手伝うって言葉が、もう違う!」共働きの妻が心底ガッカリ。没交渉夫婦にしてしまった夫が「よかれと思って」してきたこと

2026.01.19 LOVE

タカシさん(仮名・40代)。奥さま(同年代)と娘さん(7歳)の3人暮らしの共働き。タカシさんは営業職で残業続きの多忙な日々、奥さまは時短勤務なものの家事育児以外に「家の段取り」を担う時間が長く疲労困憊。平日は夕方以降が特に忙しいといいます。

家事分担をしているつもりのタカシさんですが、妻のイライラが収まらず夫婦間に溝ができ、ついには寝室を別にしたいと妻から切り出されてしまいました。

関連記事『「パパとママ、仲悪いの?」7歳のひと言で我に返った。夫婦のスキンシップ以前に止まっていたもの』につづく後編です。

<<関連記事を読む(前編)
『「パパとママ、仲悪いの?」7歳のひと言で我に返った。夫婦のスキンシップ以前に止まっていたもの』

 

※写真はイメージです

 

 

「何もしないでいてくれるだけでいい」という言葉の意味

転機になったのは、妻からの一言だったとタカシさんは振り返ります。
「ある夜、娘が寝たあと、妻がぽつりと言ったんです。私、別にあなたに何かしてほしいわけじゃないんだよねって。最初は、また突き放されたのかと思いました。でも続きがあって。ただ、私が大変なときに、大変だねって言ってくれるだけでよかった。解決しなくていいから、わかってくれるだけでって」

タカシさんはそのとき、自分が何を間違えていたのか、少しだけ輪郭が見えたそうです。
「僕はずっと『何かをする』ことで関係を取り戻そうとしていました。家事を増やす、触れない、波風を立てない。でも妻が求めていたのは、行動じゃなくて『気持ちを受け取ること』だったんです。僕は営業の仕事柄、課題があれば解決策を出す癖がついていました。でも家庭では、解決より先に『聞く』が必要だった。それがわかるまで時間がかかりました」」

これは多くの夫婦に共通する構造かもしれません。問題が起きたとき、解決しようとする側と、まず理解してほしい側。どちらも悪意はないのに、すれ違います。

 

 

「ごめん」ではなく「教えて」と言えるようになるまで

タカシさんは、それ以降、少しずつ言葉を変えていったそうです。
「以前は何かあると『ごめん』ばかり言っていました。でも妻からすると、ごめんって言えば終わりだと思ってるように見えたらしいです。謝罪が逆効果になることもあるんですね。だから『ごめん』の代わりに『教えて』って言うようにしました。『何がずれてた?』『どうしてほしかった?』って。最初は怖かったです。また怒られるんじゃないかって」

こうようなタカシさんの変化に対し、最初は奥さまに警戒されていたといいます。
「妻は『また関心あるふりしてすぐ忘れるんでしょ』って。でも僕が続けていたら、少しずつ話してくれるようになりました。週末の朝、娘が起きる前に15分だけ話す時間を作りました。最初は気まずかったです。でも続けていくうちに、妻の表情が少しずつ柔らかくなっていきました」

ここで重要なのは、一度の会話で関係が戻るわけではないという点です。信頼が崩れた夫婦は、小さな積み重ねでしか修復できません。派手な仲直りより、地味な継続が効きます。

 

 

「手伝う」から「一緒にやる」へ

家事についても、タカシさんの関わり方は変化したそうです。
「前は『手伝おうか?』って聞いていました。でも妻に言われたんです。『手伝うって言葉がもう違う。あなたの家でもあるんだから』って。その言葉に正直、最初はカチンときました。やろうとしてるのに何が不満なんだって。でも冷静になって考えると、確かに僕は『妻の仕事を手伝う』という意識だった。自分ごとになってなかったんです」

タカシさんは、それ以降「手伝う」という言葉を使わなくなったそうです。代わりに「今日は僕が夕飯をつくる」「洗濯、僕が回しとくね」と、主語を自分にするようにしました。
「言葉を変えただけで、妻の反応が変わりました。『ありがとう』って言ってくれるようになった。前は『やってくれたんだ』みたいな、どこか他人事の反応だったのに」

言葉の選び方ひとつで、関係性の質が変わることがあります。これは夫婦に限らず、あらゆる人間関係に通じることかもしれません。

 

 

>>夫婦の触れ合いは「戻った」のではなく「変わった」

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