中学受験で超難関校に進学したものの「高卒でフリーターになる」と宣言。周囲は東大、うちはフリーター。親ができることとは

質問からは、なぜ不登校になったのか、なぜ引き籠ったのか、家庭内暴力のきっかけは何か、どのような暴力なのかが分からない。

筆者も親との対話がうまくいかず、不満を堪えた時期が長くあったが、暴力に訴えることはなかった。論理的に話しても、感情的になって聞く耳を持たないのであれば、獣と同じであるから膂力で解決しようとする子供もいるだろう。

大学の教員にも思うが、子供を対等な人間とみなして意見を聞くことが必要である。

子供は未熟であるが、すべてにおいて親より劣っているとは限らない。限定的には優れている部分があるし、自身の環境については必ず親より把握している。不登校の理由は自尊心によって親に言えないのかもしれないし、家庭内暴力の原因は親にあるのかもしれない。

 

一方で、社会や将来への解像度は大人より低い。子供の意見を尊重して、高卒でアルバイトをするとどのような将来が待っているのか書き出させてみるのはどうだろうか。そして、そこに間違いがあるのなら論拠を示して納得してもらい、考えを改めてもらうと良い。

「大学に行かないと、~~になるよ」と言うよりも、ロールモデルを示し、確率分布を示し、子供の覚悟を確認してほしい。

一方で、1年頑張れば得られる将来も示したい。高校の同級生と比べると出遅れてしまったが、世間一般から見れば良い結果を残せるはずだ。

浪人すれば早慶に合格するかもしれない。

浪人は、キャンパスでも就職活動でもネガティブな作用がない。人生においてほとんど影響がない。しかし、いま完全に諦めてフリーターとなれば、将来の選択肢は非常に少なくなる。本人に情報を与えて、自分で考えられるようにしてあげたい。

 

 

■編集部より

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