魅力のカギは“言葉の力”にアリ!? 知られざるオネエタレントの人気の秘密
今ではテレビでその姿を見ない日はない“オネエタレント”。ネット上でも「オネエが出ると途端に番組が面白くなる」「本当オネエ好き」などの声が相次いでいますが、なぜ日本ではこんなにもオネエが人気なのでしょうか。11月5日放送の「新説! 所JAPAN」(フジテレビ系)では、謎に包まれた“オネエの魅力”について明かされました。
なぜオネエタレントはこんなにも人気なのか?
一口に“オネエ”といってもタイプは様々です。例えばはるな愛さんのような身も心も「女性」でありたいオネエもいれば、気持ちはゲイだけど女性になりたい訳ではないという人も。一言では語りきれないオネエ事情ですが、実はその歴史も古いそうです。昔から「異形には異能がある」と言われており、1500年前から“シャーマン”や“持者”としてオネエたちは活躍していました。
古くから神聖な役割を担ってきたオネエですが、最大の特徴といえば“オネエ言葉”。教育評論家・尾木ママこと尾木直樹さんの話によると、オネエ言葉には「安心感」と「癒される効果」があるといいます。
また新宿二丁目きっての有名人・福島光生さんも、オネエ言葉の魅力について「『お前そうじゃないだろ』って言うより『アンタ違うわよ』って言った方が、全然柔らかくなって上手くコミュニケーションがとれるようになる」と話していました。
さらに福島さんは、オネエの言葉には“若い頃に悩んできた体験”が大きく影響していると語っています。例えば母親に自分のことを打ち明けられない悩みは、何かを表現したいという強いエネルギーに。いっぽう初恋の相手に振り向いてもらえない思春期の思い出は、周囲の機微を察知する力に変わるのだそうです。
オネエたちのパイオニア的存在って誰?
今は脚光を浴びているオネエたちですが、その昔は受け入れてもらえない時代もあったとか。そんな彼らの活躍の原点には、オネエたちのパイオニア、カルーセル麻紀さんの存在が大きく影響していました。
以前放送された「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」(NHK)で、オネエとしての分岐点を語ってくれたのは美容家のIKKOさん。小さい頃は周囲に受け入れてもらえず、時にはひどい言葉を浴びたこともあったといいます。
そんな時に飛び込んできたニュースが、カルーセル麻紀さんの結婚宣言。この時の心境についてIKKOさんは、「羨ましいと思いました」「男の人でもこんなにキレイになれるんだって」「そういう生き方ができるんだって」と吐露していました。
何よりIKKOさんが惹かれたのは、カルーセル麻紀さんの堂々とした態度。周囲の好奇の目を物ともしないその美しさに、IKKOさんは心打たれて美を追求する道を選んだといいます。そして後にヘアメイクアップアーティストとして活躍し、以後お茶の間を賑わすオネエタレントとして知られるようになっていったのです。
テレビの中では強烈なキャラクターが印象的なオネエタレントたちですが、本当は誰よりも純粋で努力家なのかもしれませんね。
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