
専業主婦からWebライターに挑戦したけど、アラフォーの再就職は甘くなかった。「1万円でもいいから自分で稼ぎたい」その思いは叶えられるのか
日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんななか「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。
ライター野添ちかこがオトナサローネ読者にインタビューを行い、リアルな女性の人生をお届けする本シリーズ。子育てが一段落して、専業主婦を卒業して、新たな仕事を模索し始めたナツキさんのお話をご紹介します。
◾️ナツキさん
東京都在住の48歳。51歳の夫、高1、小6、小3の息子と5人暮らし。13年の専業主婦を経て、5年前からWebライター。さらに昨年から病院で外来クラークの仕事をスタート
【私を変える小さなトライ】
13年間子育てに専念してきた私が、自宅で選んだ“はじめての仕事”
30歳で結婚してから13年間、3人の男の子(現在、高1・小6・小3)の子育てに奮闘してきたナツキさん。三男が幼稚園に入園し、少しずつ自分の時間が持てるようになった43歳のとき、以前から興味のあったWebライターの仕事を始めました。
ネットの求人欄に「初心者でも大丈夫」と書かれていたのを見て、「未経験の私でもできるかもしれない」と思い切って飛び込んだそうです。実際、WordPressの使い方などは細かくマニュアル化されており、業務上で困ることはほとんどありませんでした。
「自宅で」「ひとりで」できるという点が、長年専業主婦だったナツキさんにとっては何より魅力的に映りました。
「納期さえ守れば、早朝でも深夜でも作業できるので、子育て中の私にはとてもやりやすかったんです」。
「少しでも自分で稼げたら」引け目から始まったWebライターの道
20代の頃に貯めた貯金はあったものの、化粧品や洋服など日常の身の回りのものはすべて、夫の収入でまかなっていたナツキさん。そんな生活に、どこか引け目を感じていたと言います。
「1万円でも2万円でも自分で稼げたら、夫に気を遣わなくて済むのに」。
そんな気持ちが、Webライターに応募するきっかけでした。
月給制の正社員でも、時給制のパートでもなく、「業務委託契約」。扶養の範囲内とはいえ、ナツキさんはフリーランスとしての一歩を踏み出したのです。
「最初に契約した会社は、今思えば驚くほど収入が少なかったんです。でも、書く内容が面白くて、自分の興味に合っていたので、どんどん夢中になっていきました」。
Webライターとして5年。続けて見えてきた“現実”とは
ナツキさんが請け負っていたのは、リスト化されたキーワードの中から自分が書けそうなテーマを選び、記事を執筆するというスタイル。たとえば「コストコの人気食品ランキング」や「人気のシャンプー○選」などの美容系ネタ、店舗・商品の紹介記事などが中心でした。
実際に現地取材は行わず、ネットでのリサーチをもとに、関連ワードを盛り込みながら構成していく、いわゆる「SEO記事」の制作です。
多いときは5社ほどと契約し、記事を量産していたナツキさん。しかし、5年ほど携わるうちに、見えてきた現実もありました。
Webメディアを運営しているのは、ベンチャー系企業が多く、企業体質や担当者の対応もさまざま。
「着手していた仕事が突然『このコンテンツの配信は中止になりました』と打ち切られたり、チャットだけのやりとりで不安なのに、『また連絡します』と言ったまま、1年近く音信不通になったこともあります」と振り返ります。
さらに、「報酬がよいと思える仕事に出合えても、突然なくなるため、収入が安定しにくい」といったフリーランス特有の不安定さも実感したと言います。
現在は、定期的にオーダーがあり、納期にもゆとりがある1社のみと契約。
「今は、趣味のような感覚で、のんびり続けています」と、穏やかな笑顔で語ってくれました。
本編では、「1万円でも自分で稼ぎたい」とWebライターに挑戦したナツキさんの再就職の第一歩をお届けしました。
▶▶「苦手な仕事なんて一生やらないと思ってた」47歳、新しいフィールドで再スタート。“私でもできる”が働く自信に変わった日
では、ナツキさんが、報酬の不安定なWebライターは趣味と割り切り、新たな仕事にチャレンジ。仕事への価値観の変化を掘り下げます。
写真はイメージです
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