「もう我慢はしない」49歳女性が忖度だらけの人生を変えた“ワーケーション”の魅力とは

2025.11.14 LIFE

TOP画像/Shutterstock

日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんななか「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。体験談をご紹介します。

 <<この記事の前編:「自分の人生を取り戻したい」旅先で見つけた“本当の私”。49歳女性が見つけた「ワーケーション」の効能とは

 

◾️ローグさん
東京都在住の49歳、会社員。64歳の夫と2人暮らし

 

【私を変える小さなトライ#40】後編

 オーバーワーク気味だったのも解消されて

柔らかいのにコシがある、香川のうどんが食べたくて/ローグさん提供

秋に「うどんを食べたい」という理由のみで行った香川県では、5日間の滞在中にさぬきうどんを7食食べたといいます。

「こんぴらさん(金刀比羅宮)にも詣でました。金刀比羅宮本堂までの785段はなんとか登れましたが、そこからさらに登った932段目にある白峯神社で引き返し、最終地点の奥社・厳魂神社は断念しました。その日はヘトヘトに疲れてぐっすり眠ることができました」

金刀比羅宮への階段/ローグさん提供

自宅で仕事をするときは、朝、起きるとすぐにパソコンに向かい、夜中までデスクワークが続く日々。ワーケーション先では午前中に遊んで、夕方から夜にかけて仕事をします。普段より睡眠時間は短くなってしまいますが、メリハリがついて、仕事もはかどったそうです。

 

「ずっと、自分の限界を超えてまで仕事をしてしまうクセがあって、オーバーワークで記憶が飛んでしまうこともありました。仕事はやりがいがあって、楽しいのですが、『壊れかけのパソコンを修理せずに、無理に再起動して使い続けている』ような、そんな感覚を覚えていました」

 

薄氷を踏む危うさを感じながら仕事を詰め込んでいたローグさんですが、滞在先のコワーキングスペースでは、同じようにリモートで働く人たちがいました。周りの人がメリハリを付けて作業する姿を見ては、「自分も無理せず頑張ろう」と前向きな気分になれたといいます。

 

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