「お食事のあとに何をするのか」なんて、知らなかったわけがないでしょう?
男性の「目論見」はわかっていた。でも、嬉しさのほうが勝った
「寝る相手がほしい男がよく使う手だよね」という言葉を飲み込んで、「そう言われたら、うれしい気持ちはわかるよ」と返すと、カップを口に運ぶこちらをちらりと見て「私が結婚しているって知って、遊び相手にしたくなったのでしょうね」とBさんはあっさり答えた。わかっていたのかと思わず目を見開くと、
「私みたいに特別きれいでも何でもない普通の主婦に声をかけるなんて、それが目的でしょ。ほら、マンガとかでもよく見るじゃない、『旦那に相手にされなくなった主婦を口説いて不倫相手にする』ってやつ。あの人もそういう感じだと思うよ」
と、こともなげに続けた。
Bさんの表情はいまだきらきらと光る瞳のままだ。
「……わかっていて、どうして」
不倫なんか、と言おうとして、被せるようにBさんの言葉が飛んだ。
「いいのよそんなこと、どうでも」
男の気持ちなんて、と言外に聞こえた気がして、カップを下げ改めてBさんを見た。
「彼は…」思いもかけぬ彼女の告白は 次ページ
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恋愛相談家
ひろたかおり
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