「褒められるのが嫌」と反発を生まない!子どもの成長につながる「褒め方」、たった一つのコツとは【菊池省三先生インタビュー】

2026.08.26 LIFE

「学び続ける教師じゃないと、学び続ける子どもは育たない」3000時間の実践で得た確信

―先生ご自身は、今の若い先生たちをどう見ていますか。

 

「私は、先生の質が下がったとはあまり思っていないんです。もちろんいろんな人はいるけれど、私たち自身のほうがよほどデタラメをやっていたと思いますよ、本当に。何も考えずにですね。

 

ただ、いい意味でハメを外すという部分は、今の若い人には少ないかもしれない。それはある意味では仕方がないことでもありますね。SNSで書かれる可能性があるといったような難しさが今の時代にはありますからね。

 

多様化する子どもたちへの対応と保護者対応、この二つで心理的にも物理的にも負担が増している状態が続いているのは確かだと思います」

 

―先生が若い教師の方々によく伝えることは何ですか。

 

「『踏み込め』と言っています。授業中も。うまくいかなくてもいい。『誰かいない? じゃあ次行こうか』ではなくて、『誰か言える? 言えない? じゃあどうする?』と踏み込めと。踏み込まなかったら失敗もしないから、次に学ぶことが何もないんですよ。踏み込んだからこそ、失敗して、次どうしようかと考える。それが学び続けるということかもしれません。

 

今は教育や子育ての情報が手軽に手に入れられるようになり、何事にも効率化を求めるようになって、『これをすればこうなる』と安直な答えに惑わされることがあるんじゃないかと思います。情報社会の中で作業的なことが便利になるのはとてもいいことなんですが、教育とか子育ては、そもそも色々なことが複合的に絡んでいることなのに効率性を求めることはそぐわないんじゃないかと思いますね。

 

学び続ける人間、教師じゃないと学び続ける子どもは育たない。これはもうわれながら名言だと思います。止まったら淀みます。インプットしないと、接するというアウトプットがいいものにならない。私は公共交通機関で学校に行っていたので、バス待ちや電車待ちの時間に本を何ページか読む。それだけでちょっとほっとするんですよ。ちょっとイライラするなとか、関係がモヤモヤしているなというときは、自分がインプットできていないときだと経験上思っています。2、3ページでもいいから本を読んでいいインプットを続けていたら、絶対うまくいきますよ。ぜひ私の新刊を読んでください(笑)」

 

▶教師という仕事の喜びとは
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