樹木希林さん。今だから知っておきたい、あなたのこと
亡くなってから新しいファンをすごい勢いで増やしているのが、樹木希林さんではないだろうか。
伝説的TVドラマ『時間ですよ』、『寺内貫太郎一家』、郷ひろみとのデュエットと、常にこれまでの女優のイメージを裏切りながら新しい姿を見せてくれ、富士フィルムのCMなどでCM好感度No.1女優に輝き、映画『東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン~』、『万引き家族』と、映画でも国内外の賞を総なめにしてきた。
ドラマは高視聴率、歌はベスト10入り、CMでは好感度No.1女優
亡くなった直後に公開された映画『日々是好日』はひとりの女性の成長をお茶とともに描いた静かな作品ながら、100万人以上の観客動員。
樹木希林さんの本はこれから出る予定のものを含めて6冊あり、現在の累計発行部数が140万部。昨年暮れに出た最初の本、『一切なりゆき 樹木希林のことば』は100万部超え間近と言われている。
いまなぜ、樹木希林さんなのだろうか?
なぜ、いま樹木さんなのか。
その答えをみつけられそうなのが、3月19日から4月7日までは西武渋谷店で開催中の「樹木希林 遊びをせんとやうまれけむ 展」。連日、チケットを買い求める人で大行列ができている。
『OTONA SALONE』編集部も開催2日目に会場を訪れたが、一つ一つの展示物を決して見逃すまいとする熱心なお客様ばかりだった。
「言葉」「女優」「日常」など4つの部屋が
会場は4つのコーナーに分かれている。
「KILIN言葉の道」
「KILIN映画女優の部屋」
「KILIN日常の部屋」
「ILIN一個人の部屋」
だれでも興味に応じて楽しめるコーナーが必ずある。
初公開の写真や自宅から運び込まれたテーブルなどの家具、撮影の合間に編んだラグ、先ごろお亡くなりになった内田裕也さんとの愛情あふれる写真、内田裕也さんから贈られた服、映画賞でもらったトロフィーで作ったランプに愛車など、ファンならずとも見逃せない、とっておきの物ばかり。しかもどれも撮影自由という太っ腹!
樹木さんが一般の方に送っていた手紙の展示コーナーも必見!
コーナーの中央を過ぎた辺りに展示されているのが、樹木さん直筆の手紙。伊藤忠商事のコーポレートメッセージとして書いた、働く人への手紙、進路の決まらない若者にあてた手紙、看護の道に進もうとする若者への手紙など。その達筆ぶりに驚くとともに、相手に対する愛情あふれる内容。樹木さんのもう一つの素顔を垣間見ることのできるコーナーだ。
3月30日(土)には、これらの手紙とそのエピソードを紹介した書籍『樹木希林さんからの手紙』が全国書店で発売される。働くことの意味、教えること、いじめのこと、映画『あん』のモデルになった元ハンセン病患者など、一般の方との手紙を通じた交流のストーリーが紹介されている。是非、樹木さんが人とどう向き合って来たのかをきっと知ることのできる本だ。会場では先行発売されているので、展示とあわせて見てほしい。
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