東大生が見た「中国系進学塾」の驚くべきシステム。テスト1位へ贈られる驚きの報酬とは

日本と違って各大学に序列がない

「ニューサウスウェールズとシドニーがトップ校かな。でもあんまり序列とかないんだよね。全部一緒かな。いや、でもさっきの2つは上かな」

 

そんな曖昧な表現だった。少なくとも日本の学歴観とは異なるようだ。

 

Aの通っていたハイスクールは、アジア系の生徒ばかりだった。体感では7割が中国系、2割が韓国系。アングロ系の生徒はほとんど見かけなかったという。州のトップ校でこの偏りが生まれる背景には、大学受験を支える塾ビジネスの構造がある。

 

「中国系が強いのは勤勉さもあると思うんだけど、日本みたいに日本人がやってる塾がないんだよね。僕のまわりで有名な塾は、だいたい中国系の経営なんだ。これが完全にオーストラリアをハックしてる。中華系の塾は大手が2つあって、そこの生徒の成績がいい。

 

大学入試に使う州の統一試験があるんだけど、各科目のトップに立つ受験生は、この2つの塾のどちらかの生徒なんだ。

 

制度も面白くて、塾のテストで科目1位になると2,000ドルもらえる。当時は1オーストラリアドルが80円だったから……16万円ももらえる(笑)。日常的にやる小テストでも、1位なら200ドル、5位でも20ドルがもらえるんだ。紙幣が赤い封筒に入ってて、中華っぽいなと思ったよ。1回だけ200ドルをもらったことがあるんだけど、2,000ドルは無理だったな。日本の塾とは全然違うだろ?」

 

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