婚活で大迷走の47歳独女が結婚できたのは、◯◯を購入したから!【40代からのオトナ婚#2・後編】
前編で登場のキョウコさんは女友達と自由を謳歌し、気がついたら40代に突入。
結婚相談所で「40歳に需要はない」と塩対応をされ俄然奮起し、30人以上の男性とデートを重ねます。
ストーカーまがいやプチモラハラ男子との交際を経て、博多大吉似の心優しい男性とお付き合いを開始。しかし、結婚話が持ち上がったのに、キョウコさんはまさかの拒否!
一体なぜ?キョウコさんと大吉の未来はどうなる?
絶賛婚活中のライター、ミナト薫がオトナ婚の実態に迫ります。
あなたのオトナ婚体験を聞かせてください!→こちらから彼に「結婚したい」と言わなかった理由
せっかく彼から、「いつ頃結婚したいの」と聞かれたのに、「今のままでいい」と答えたというキョウコさん。
それはいったいなぜですか?
「付き合い始めの時に、彼から子どもは欲しくないと言われたのも理由の一つ。
子どもを作らないのなら、結婚してもしなくても同じじゃないかという気がして…。それともう一つ、私は実家のローンを組んでいたんです」
キョウコさんはお父様を亡くしたあと、お母様と妹さんの3人暮らしでした。遺産を頭金にマンションを購入し、
不足分はキョウコさんがローンを組んで返済していたそうです。
「ローンの名義変更とか、3名で共同所有していたマンションの名義変更とか複雑そうで…」
事務手続きの煩雑さと結婚を天秤にかけた結果、まさかの結婚の敗退…。
オトナならではの事情が垣間見えます。
結局、彼とは「結婚にはこだわらず、一緒に住んでみよう」ということになりました。
同居をきっかけに関係が急速悪化
同居と結婚は違うけれど、初めて彼と一つ屋根の下で暮らすのはさぞやウキウキだったと思いきや…
「付き合っていた時にはわからなかった彼の新たな一面に、毎日驚かされっぱなしでした。
彼はご飯を作れとは言わない代わりに、私が作った物にほとんど手をつけないんです。外ではムシャムシャ食べるのに!
外食慣れしているせいで、濃い味付けになれてしまっていたんでしょうね」
なるほど~。
一生懸命料理をした女性としては、ちょっと腹が立ちますね。
「彼が家で食事を食べない」問題に追い打ちをかけたのが、彼の歯。実は彼の上の歯はすべて差し歯だったのですが、状態が悪化。同居したタイミングで差し歯を全部インプラントにする手術を受けることが決まったのです。
「そこまで自分の歯がないのか!ということにも驚きました。相当痛かったのだと思いますが、彼はついには白米すら口にしなくなりました。
そして時を同じくして『リボ払い問題』が発覚したんです」
なんですか、そのリボ払いって?
「私は大きい買い物をする時も、一括払いが基本。「ところが彼は一括払いができる場合でも、リボ払いを選んでいたんです。
しかも、彼は支払い回数をマックスに設定してしまっていたんです」
支払い回数が多いということは、その分利息や手数料も支払うっていうことですよね?
「そうなんです!月々の額は少なくて一見楽かもしれないけれど、結果的にはお金を多く払うことになるんです。そこに彼は気づいていなかったんですよ!!」
しかも、カード会社の明細が届いても見ないで捨ててしまう!彼は浪費家ではありませんが、お金の流れに無頓着なタイプだったのです。一緒に旅行に出かけても、キョウコさんは彼の行動にイライラ。
「ホテルの部屋の冷蔵庫の飲み物を、平気で飲んじゃうんですよ。外のコンビニで買えば、うんと安いのに!」
小さなことが積み重なって、キョウコさんはある日大爆発。
「毎日こんな話をするのはもう嫌。あなたも、もっと気が会う人と付き合ったほうがいいんじゃない?私たち結婚もしていないし、お互い今なら出直せると思う」
彼の答えはと言うと…
自分は君と別れることなんて考えていない。どうしてもというなら受け入れるしかないけれど、自分はそんなつもりはないというもの。
その場は収まったものの、キョウコさんの胸には彼への不満がくすぶり続けました。
人事異動がきっかけで運命が大きく動いた!
同居生活2年目。ぎくしゃくしていた二人の関係を、大きく動かす出来事が起きました。
それは人事異動。別々の会社で働く二人ですが、同じタイミングで異動の内示を受けたのです。
二人とも異動先はまったく経験がない業務。彼もキョウコさんも、職場で辛い思いをする日々が続きました。
何か気分を変えたい!そう思ったキョウコさんはあることを思いつきます。
それは…
マンション購入!
「私は可能なら会社を辞めて転職をしたいと思っていました。でも、年齢的に正社員の仕事が見つからなかったら、この先私はローンを組めないかも。マンションを買うなら、正社員でいる今しかないと考えたんです」
そう思って、彼に打診をしたら彼も乗り気に!
あちこちマンションを見学するうちに、キョウコさんの心の中でくすぶっていたイライラもいつしか消えていき…これはという物件に巡り合った二人は購入を決意。
「理想的なマンションに巡り会えたんです。手持ちの資金だけではまかえないので、彼とペアローンを組むことにしました」
今サラっと「ペアローン」って言いましたけど、それって「夫婦で返済するローン」のことですよね?
夫婦で返済…ってことは、結婚するの?
今度こそ結婚することに決めたんですね、キョウコさん?
「はい。プロポーズの言葉も何もなく、ローンを組むんだから入籍しないとねという感じで、淡々と結婚することになりました(笑)。」
47歳で念願の花嫁に♡
実はローンの審査が通ったあとで、事実婚でもいいと彼に伝えたというキョウコさん。
でも彼は「結婚するんだったらちゃんとしないとダメだ」と主張し、キョウコさんは交際から5年目に47歳で入籍を果たしました。
「指輪を買おうかと言われたのですが、私は指輪はしないので断りました。彼にリボ払いにされても嫌だし(笑)」
その代わりに、キョウコさんはフォトウェディングを提案。
写真を撮られるのが苦手な彼は、「写真館で1枚だけなら」ということで了承しました。
「撮影当日は、最初のうちこそ彼の表情は硬かったのですが、だんだん乗り気に。プロにちゃんと撮ってもらえるっていうのが内心嬉しかったみたいですね。
途中で『僕のメイク、もっと濃くしてください』とヘアメイクさんに自分で注文するほど積極的になっていました(笑)。
最終的には1枚ではなく、1人ずつの分も撮影してもらい良い記念になったと思います」
婚活で迷走したからこそ言えること
30人の男性とデートしたのも、今のご主人と会うためには必要なプロセスだったんですね。
「沢山の男性とデートする内に、迷走状態になったこともあります。でも、だからこそわかることが一つ。
私には『ときめきを感じる男性よりも、一緒にいて楽な男性が合っている』ということ。
夫も私も意に染まない人事異動を経験し、今もその部署にいますがマンションを買って結婚したら心も落ち着きました。仕事もなんとか辞めずに頑張れそうです」
現在、絶賛婚活中の私ミナト45歳。理想の男性となかなか出会えないんです…
「すべての条件を満たす男性なんていないかもしれませんね。私の場合、夫婦であちこち旅行するのが理想だったけれど夫は遠出嫌い。それなら旅行は女ともだちと出かけようと、気持ちを切り替えています。
夫が私の手料理を食べない事に悩んでいた時期もあったけど、自分自身そんなに料理をしたいわけでもなかったんですよね。
今ではサラダとお味噌汁だけ私が作り、おかずは各自が食べたいものを買って帰るようにしたら、うまく回りだしました。リボ払いも、自粛してくれるようになりましたよ(笑)。
ミナトさん、人の後ろには人がいますから、今はなるべく多くの人と会ってみて。そして一人の人と3回は会ってみてください」
キョウコさんからのメッセージ
①人の後ろには人がいる
②「嫌だ!」と感じる部分がなかった人とは、最低3回は会ってみる
③ストレスフリーの相手が一番
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