【日本初のビール醸造所は?】①長崎②神戸③横浜のどこ?【オトナの歴史クイズ】

2019.09.29 QUIZ

気軽に楽しめるアルコールとして飲み会には欠かせないビール。第3、第4のビールの登場やハイボールも人気が上昇中ですが、なかなかその座は揺るぎません。

日本ではじめてビール醸造所ができたのはどこ?
① 長崎

② 横浜

③ 神戸

外国人居留地で生産が始まった!

正解は「② 横浜」です。

1870(明治3)年ごろ、横浜・山手の外国人居留地に、ウィリアム・コープランドが興したものが日本で最初のビール醸造所といわれていました。ただし、現在ではその前年にローゼンフェルトが同じく山手に開業した日本で最初のビール醸造所、ジャパン・ヨコハマ・ブルワリーのほうが最初だという説が広まっています。いずれにせよ、日本で最初のビール醸造所は横浜に作られました。

コープランドのスプリング・バレー・ブルワリーは販売不振などにより1884(明治17)年に経営破綻し、香港法人が落札してジャパン・ブルワリー・コンパニーをつくりました。この会社が明治屋を日本国内販売の総代理店として1888(明治21)年に発売したのが「麒麟ビール」です。その後、1907(明治40)年2月23日、岩崎家、三菱合資、明治屋関係者らによって麒麟麦酒株式会社が創立されました。

一方で、北海道開拓使でも1876(明治9)年6月、醸造所の建設に着手して9月「開拓使麦酒醸造所」が完成しました。この醸造所がやがて大日本麦酒株式会社(現在のサッポロビール)となり、さらにそこから分割してできた会社が大阪麦酒(アサヒビールの前身)です。

なお、江戸時代にも小規模なビール醸造が長崎の出島で行われており、また横浜より少しあとには大阪でも渋谷庄三郎という人物が堂島で犬のマークが付いたラベルの「渋谷ビール」を開始しています。ただし、やはり大規模な醸造と流通という点で考えると日本のビールの発祥の地は横浜だといえるでしょう。

秋の気配がどんどん濃くなってくる季節ですが、残暑が厳しい日もあります。在りし日のビール製造に思いをはせながら、ぐいっと一杯も乙なものですね。

 

キリングループの歴史  https://www.kirin.co.jp/company/history/group/g2.html

歴史・沿革(サッポロビール)https://www.sapporobeer.jp/company/history/

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