【岩井志麻子】今年こそ結婚したいなら、知っておきたい「男の本音」

2020.01.07 LOVE

今年こそ結婚したい。新年にそう思った人もいるだろう。それにはどんな相手がいいのか、よくないのか。

 

〇〇だけど△△だから、で許す女性もいる

まぁ、普通に考えて交際相手や結婚相手として、ギャンブル依存症だの酒乱だの暴力的だの浮気者だの、「その男はやめとけ」というしかない属性、性向ってのはあるけど。

そういう男と一緒にいて楽しそうな女、満たされた女、幸せな女もいるし。真面目で温厚で高収入の男と一緒にいても、私は不幸、別れたい、いや、別れる、となる女もいる。

「彼はお金はないけど私が稼ぐからいいし、一緒にいるだけで笑いが絶えない」「怖いとこもあるけど、頼れるし尊敬もできる」「何より彼の才能に惚れてるから、あとはどうでもいい」みたいな女達もいて、それを一概に「やめとけ」とはいえないわ。

そういう私も、男にはとにかく私好みの「おもしろさ、愛嬌」を求め、金や職業はどうでもいい。だから私の夫が世間一般的にはダメ男でも、私にはいい夫なのだ。

 

あるホストに惚れたOLの話

そういや知り合いの大企業OLが、あるホストクラブのホストに惚れた。毎日のように着飾って店に行くが、ウーロン茶ちびちび飲むだけで、絶対に大金は使わない。

そしてこれは今も店の伝説になっているが、彼の誕生日に他の客達は高級ブランド品を積み上げて高い酒をがんがん空け、シャンパンタワーぶっ建てまくったが。彼女はなんと、手作りの肉じゃがをタッパーに入れて持ってきたのだ。もちろん乾杯はウーロン茶。

「私はいつもきれいにしてるし、学のない他の女達と違って政治経済の話もできる。毎日のように来てあげているし。彼は虚飾の世界、金で買えるものにうんざりしているから、家庭的な賢い女や心のこもった手料理にときめくはずよ」

 

相手に求められているものは

……彼女のいい分はわかる。堅実な結婚を求める会社員の男からは、いい女だろう。しかしホストの彼はそんな客、要らないのよ。彼は婚活のために、店にいるのではない。

寝起きみたいな格好で店に来て、下品な言動しかしない女でも、とにかくばんばん金を使ってくれれば彼にとってのいい女、いい客。

求めるもの、求められているものを見誤ったり勘違いしたら、せっかくの美点がまったくの無意味なもの、邪魔なものにすらなってしまう。逆に、世間がどんな眉をひそめる条件が相手に揃っていても、本人が「問題はそこじゃない」となればオッケー。

「やめておいた方がいい相手」はいない。「やめておいたほうがいい勘違い」はある。

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この記事は
作家 岩井志麻子

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