
汚名は「返上」「挽回」どっちが正しい?
普段何気なく使っている日本語。しかし時として、正しいと思っていた言葉が実は間違っていたり、聞き慣れていた言葉が実は他の言葉と混同して使われている言葉だったり、なんてことも。
そこで本記事では、迷いやすい慣用句のクイズを出題します。
汚名は「返上」と「挽回」どっちが正しいでしょうか?
「汚名〇〇」どっちが正しい?
「〇〇返上」も「〇〇挽回」もどこかで聞いたことがあるはずです。でもいざ「汚名〇〇」はどっちと聞かれると「あれ、どっちだったっけ…?」と不安になる人も少なくないはず。
「返上」と「挽回」の違いが分かる人は、ピンとくるかもしれません。
正解はこちら!
正解は「汚名返上」です。
「汚名返上」とは
着せられた汚名をそそいで、名誉を回復すること。
引用元:三省堂 大辞林第三版
です。
「返す」ことを意味する「返上」が最適です。一方、「挽回」には「取り戻す」という意味があるため、汚名“挽回”と言ってしまうと、着せられた汚名が戻ってくることに…。とはいえ、「汚名“挽回”は誤用ではない」という声もあがっています。
国語辞典編纂(へんさん)者の飯間浩明氏によると、「汚名の状態を元に戻す」という意味で普通に「汚名挽回」は使われていたのですが、1976年に出版された『死にかけた日本語』(英潮社)の指摘により誤用説が強まったのだとか。そのため『三省堂国語辞典』第7版や『明鏡国語辞典』には誤用と決めつけられないことが記されています。
「〇〇挽回」といえば
「挽回」が用いられる慣用句といえば「名誉挽回」です。
「名誉挽回」は
一度傷ついた名誉を取り戻すこと。名誉回復。
引用元:三省堂 大辞林第三版
を意味します。
「汚名返上」に“名誉を回復すること”とあるように、「汚名返上」と「名誉挽回」は同じような意味をもつ言葉です。だからこそ、「返上」と「挽回」がごっちゃになってしまったのかもしれませんね。
参考文献
- 瀬崎圭二監修, 『正しい日本語どっち? 500』, 平成28年5月20日, 株式会社 彩図社
- 「汚名挽回」は誤用じゃなかった 国語辞典編纂者のツイートが話題に 三省堂国語辞典にも説明が
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