「ぐうに」ではない!「偶に」の読み方、知っていますか?
よく耳にしている言葉なのに、漢字で書かれるとなんて読むかわからない…そんな経験はありませんか?
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「偶に」の読み方、知っていますか?
「偶に」の読み方は?
「偶然(ぐうぜん)」という漢字があるので「ぐうに」と読みたくなるかもしれませんが、「ぐうに」は間違い!
思いも寄らないような読み方に思えるかもしれませんが、「偶に」の意味を知ると正しい読み方が思い浮かぶかもしれません。
まれに。思い出したように。〇〇には。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
正解は……
正解は「たまに」です。
「偶」は
- 音読み グウ
- 訓読み(常用外)たまたま・たぐい・ひとがた
と読むことができます。
「偶」の漢字だけで
①たまたま。思いがけなく。
②対になる。つれあう。たぐい。
③ひとがた。人形。
④二で割り切れる。引用元:偶|漢字一字|漢字ペディア
の意味があります。
また「偶に」と同じく「偶」を「たま」と読む言葉に「偶さか(たまさか)」がありますが、これも「偶然、たまたま、まれに、たまに」といった意味をもちます。
「たまたま」と「たまさか」の微妙な変化
ちなみに『精選版 日本国語大辞典』によると、「たまたま」と「たまさか」がもつ意味合いは、時代とともに微妙に変化していったとされています。奈良時代の「たまさか」は「思いがけないさま」や「偶然」の意味と解釈されていますが、平安時代になると「思いがけないさま」や「偶然」は「たまたま」が担うようになり、「たまさか」は「まれであること」「めったにないこと」を表すようになったといいます。
「たまさか」の例文には「たまさかに友達と会う」「たまさかの休日」などがありますが、現代の日常生活では「たまさか」を使う機会はなかなかありませんよね。というか「偶に」も「たまに」と平仮名で表記されていることのほうが多いかと思います。でも“偶に”、「偶に」という漢字を見かけるかもしれません。めったにないことかもしれませんが、この機会にぜひ覚えておきましょう!
参考文献:精選版 日本国語大辞典
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