
「やすいん」ではない!「安穏」の読み方、知っていますか?
パソコンやスマホが普及したことで、漢字の書き間違いをする機会は減ったのではないでしょうか。ただ、その一方で、漢字に自発的に触れる機会も減ったのではないかと思います。日常生活でよく耳にしたり、口にしたりする言葉であっても、漢字でパッと出されると読み間違えてしまうことも…。
そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。
「安穏」の読み方、知っていますか?
「安穏」の読み方は?
「『安らか』で『穏やか』な様子を意味するのだろうな…」と漢字からなんとなく意味を読み取った人もいるのではないでしょうか。ただし、「安心」「安全」の「安」、「穏便」の「穏」だからといって「あん“お”ん」と読むのは一般的ではありません。
一般的にはこう読まれています。
正解は…
「あんのん」です。
意味は「安」と「穏」の漢字が指し示す通り、
心静かに落ち着いていること。また、そのさま。平穏無事。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
です。
さて、辞書には「あんのん」という読みについて“「あんおん」の連声(れんじょう)”と記載されていました。
「連声」とは、日本語を発音する際に生じる音変化のひとつで、前の音節の最後の子音(「安穏」の場合は「あん」の「ん」)と後の音節の最初の母音(「安穏」の場合は「おん」の「お」)が合わさって別の音節をつくることを指します。
「連声」の例には
- 三位 さんみ(そのまま読むと「さんい」→「さんみ」)
- 因縁 いんねん(そのまま読むと「いんえん」→「いんねん」)
などが挙げられています。
「安穏」の読み方も、この特殊な例のひとつです。
仏教の一派である大乗仏教の代表的な経典「法華経」には“この世を無事に暮らすこと”を意味する「現世安穏」という言葉があり、これに関しては「げんせあんおん」と連声で読まれていないので、「あん“お”ん」と読むのが絶対に間違い…というわけではありません。しかし一般的には「安穏」は「あんのん」と読まれるのだと覚えておくと良いでしょう。
ただし、「○穏」と書かれたものがすべて連声で読まれるわけではありません!“変わったこともなく、おだやかなさま”を表す「平穏」は「へい“お”ん」と読むので注意してくださいね!
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