【新型コロナ体験談】もしや感染⁉症状が当てはまった私を、病院で待ち受けていたこと

2020.04.10 QUIZ

連日、感染者が増えている新型コロナウイルス。自分も感染しているのではと不安になっている方も多いかもしれません。

 

厚生労働省が公表している「受診・相談」の目安は、

風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く人(解熱剤を飲み続けなければならない人も同様)

強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある人

です。

ただし、高齢者、糖尿病・心不全・呼吸器疾患(COPDなど)の基礎疾患がある人透析を受けている人免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている人については、重症化しやすいため、同様の状態が2日程度続く場合を目安としています。

 

以下は、私が個人的に経験したことです。個々人の方の病状や、お住まい先、受診先などによっては状況が違うこともあると思いますので、「一個人の体験談」としてお読みください。

熱が下がらない!何だか息切れする

今週初めに、私は発熱。最初のうちは「花粉症で熱っぽいのかな?」と思っていたのですが、3月からほぼ在宅勤務。外出自粛要請が出て以来、近所のスーパーに行く頻度もぐんと減らしています。花粉症では無いとすると、風邪?

 

そのうち熱も収まるだろうと思っていたのですが、37.5度前後の熱が3日目の夕方になってもひきません。だるいし、咳も出て息切れを感じるようになってきました。「これってもしかしてコロナ?」

 

味覚障害こそ感じませんでしたが、「受診・相談」の条件に合致します。加えて、私は持病で免疫抑制剤を服用中。「2日目」が「受診・相談」の目安とされています。主治医からも「不安に思ったら、ためらうことなく保健所に相談を」と伝えられていました。万一感染していたら自分だけでなく、他者に被害を及ぼす恐れもあるため、意を決して行動をとることにしました。

 

相談窓口に電話してもつながらない!

 

「いざ受診!」と東京都や住んでいる区のホームぺージを検索したのですが、受診の目安は載っていても「どこを受診したらいいか」の案内を見つけることができませんでした。情報を集めだしたのが在宅勤務を終了してからだったので、区の保健所は業務終了。24時間相談できる東京都の「新型コロナ受診相談窓口」に電話をしてみたのですが、全く通じません!かけても、かけても話し中。運よくつながっても、自動音声が流れ、数回保留音を聞かされると「しばらくしてからおかけ直しください」といって電話が自動的に切断されてしまうのです。結局この日はあきらめて、自宅で安静にして過ごすことにしました。

 

4日目の朝、地域の保健所に電話。こちらは数回かけなおしたらつながったのですが、まさかの回答が返ってきました。

 

自分の症状を伝えたところ、「まずは普通の病院にかかってください」。

 

「普通の病院といっても、どこにかかったらいいのですか?」と質問すると、「近所にある普通の病院へ」との回答。「コロナかどうか診てくれる病院は、教えてもらえないのですか?」と伺うと、「教えられませんかかりつけの病院がなければ、どこでもいいです。ともかく普通の病院に行ってください」で会話終了!

 

私の住まいがある区の保健所は同じような電話を取り続けて、パンク寸前なのでしょう。また、東京都の「新型コロナ受診相談窓口」では相談ができなかったため、どのような事が相談できるのかはわかりませんでした。

 

近所のクリニックでまさかの!

 

保健所で何の情報も得られなかったため、ネットで検索して歩いていける範囲で評判の良いクリニックに行ってみることにしました。

 

感染していた場合を考えて、マスク着用、使い捨て手袋装着状態でクリニックにいったのですが…。受付で「微熱があります」と申し出たとたん、受付係の態度が一変。「当院はレントゲンが無いので、肺炎かどうかの診断ができません。レントゲンのある病院を探して、受診してください」と、まさかの診療拒否にあいました。まだ、コロナのコの字も発していなかったのですが…。

 

「この近所でレントゲンのある内科はどこでしょう?」と聞いても、「いっぱいあると思いますから、自分で検索してみてください」とのこと。仕方なく路上で「レントゲン 内科」で検索したところ、レントゲンのあるクリニックを発見。電話で「微熱があって受診したい」と伝えたところ、「来てください」と言ってくれました。

 

医師が明かした厳しい事情

 

到着したクリニックでは、検温、問診ののち、酸素飽和度のチェック、血液検査(炎症を起こしていないかのチェック)、レントゲン検査を行ってくれました。

 

その結果、「現段階では、肺炎にかかっているという所見は見当たらないので、おそらく風邪の可能性が高いと思います。でも、コロナウイルスに感染しているかどうかは、今日の検査ではわからないんです」と医師から伝えられました。

 

私が現在免疫抑制剤を服用していることを確認した医師は「コロナウイルスに感染していないと断言してさし上げられないので、とても不安なお気持ちだと思います。でも、今回の検査結果だとPCR検査を受けるのは難しいですね。検査が受けられる病院をご紹介しても、この数値だと断られてしまう可能性が高いです。免疫抑制剤を服用していても、年齢がまだお若いので(と言っても、私50代)他の方が優先されると思います。医療現場は今逼迫しているので…..。今以上に息苦しさが増したりすれば、当院が保健所にかけあって検査に進めるかもしれないのですが」とのこと。

 

医師の話を聞く限りでは、私の住んでいるエリアではPCR検査が受けられる病院は限定されており、検査を受けるにあたって色々な条件が設定されているような印象を受けました。お医者さんが「保健所にかけあう」ケースすらあるなんて….。素人には、自分が風邪かコロナに感染しているかを判別しがたいですが、それ以上にPCR検査の壁は厚くて乗り越えがたかった。医療崩壊を避けるためには、これも仕方がない事なのかもしれません。

 

結局、私は咳止め薬を処方され、「何かあったらいつでも電話してください」と言葉をかけられて帰宅しました。「現段階で肺炎にかかってはいないけど、コロナ陰性かどうかは不明」と言われたわけなので、当面、自宅でもマスクを着用して自主隔離をし、家族とも接触を避けて過ごす予定です。不安な症状があって病院での受診を考えている方は、私のように空振りをしないよう、事前に病院に確認してみてはいかがでしょうか。もちろん、日々の体調管理にも十分お気をつけくださいね。

 

 

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