【クイズ】JSTって何の略だか言える?意外に知らない!
時間が表示されている横に、時々「JST」の文字があるのにお気づきの方もいるのでは。
「JST」は何の略でしょう。
6月10日は時の記念日
答えは「Japan Standard Time」です。
「JST」は「日本標準時」の英語「Japan Standard Time」の略。国立研究開発法人情報通信研究機構の原子時計で生成・供給される協定世界時(UTC)を9時間(東経135度分で生じる時差)の分だけ進めた時刻で、これを日本における標準時としたもを指します。一般的には日本時間とも呼ばれることが多いもので、グローバル化にともなって、時刻と同時に「JST」の注釈をつけることが増えました。
ただし、日本における「標準時」に関する法令は十分に整理されていないのが実状です。そのため、法令上は「標準時」と「中央標準時」という名称が使われるのみで、「日本標準時」という名称は使われていません。
日本の標準時子午線は東経135度で、これは天文観測によって決められる天文経緯度にもとづく経線。地図やGPSといった測量関係で用いられる測地経緯度(地理学的経緯度)による経線とは一致しないのです。「子午線のまち」として知られ、日本標準時を刻む大きな時計(服部セイコーからの寄贈)が設置されている兵庫県明石市は、実は地理学的経緯度に基づく経線では西に約120m離れた場所。
現在、広く普及している電波時計などに日本標準時(JST)を広く供給するため、情報通信研究機構は標準電波を発信しています。この動きの中で1999年6月に「おおたかどや山標準電波送信所」(福島県田村市)が開局しましたが、九州沖縄方面では受信しにくかったため、2001年10月には「はがね山標準電波送信所」(佐賀県佐賀市)を開局。日本国内の広い範囲で標準電波が受信ができるようになりました。従来から存在している小金井局・神戸副局で作成した日本標準時の情報も、おおたかどや山送信所・はがね山送信所の原子時計の遠隔監視、時間比較により日本標準時供給の精度維持に活用されています。
6月10日は時の記念日。7世紀に天智天皇つくらせた漏刻が動き、初めて時刻を知らせる鐘を打った日だと言われています。日々、「時間がない」と追われていることが多い人も、この日だけはゆっくりと時の流れを感じてみてはいかがでしょうか。
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