「ぜんも」「ねんも」ではありません。「然も」の読み方を知っていますか?

漢字自体は見慣れたものであっても、送り仮名がつくことで「これ、なんて読むの?」と戸惑ってしまうことがあります。

そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題していきます。

本記事で紹介するのは「然も」。漢字で表されると戸惑うかもしれませんが、この言葉を耳にすれば「ああ、聞いたことある」と思う人は少なくないはずです。

「然も」の読み方は?

「自然」「全然」などの言葉でおなじみの「然」。ですが「然も」とあったとき「ぜんも」と読むのは間違いです。また「自然薯(じねんじょ)」などの読み方から「ねんも」と読んだ人もいるかもしれませんが、これも間違い。

「然も」は副詞や接続詞として用いられる言葉で、

然も(○も)
1 そうも。そのようにも。
2 確かにそれに違いないと思われるさま。いかにも。
3 まったく。実に。

然も(○○も)
[接]
1 前述の事柄を受けて、さらに別の事柄を加えるときに用いる。その上。
2 前述の事柄を受けて、それに反する帰結を付け加えるときに用いる。それなのに。それでも。
[副]そんなにまでも。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

とあります。これらの例文には「然も知っているかのように話す」「然も美味しそうに食べる」や“当然である””もっともである”を表す「然もありなん」などが挙げられます。…どこかで聞いたことありませんか?

正解は…

「さも・しかも」です。

辞書に《副詞「さ」+係助詞「も」から》《副詞「しか」+係助詞「も」から》とありましたが、「然(さ・しか)」だけで「然も(さも・しかも)」の意味をもちます。

然(さ・しか)
[副]すでにある事物・状態などをうけて、それを指示する語。そのように。そう。

《指示代名詞「し」+接尾語「か」から》
[副]そのように。さように。
[感]肯定して相づちをうつときに用いる。そのとおり。そう。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

ちょっと怖い「然」の成り立ち

「然も」の意味を調べる中で漢字の成り立ちを見つけました。

「然」は意味を表す文字と音を表す文字でできた会意形声の漢字。火と、肰(ゼン、ネン)(犬の肉)で成り立っています。

…火と犬の肉で嫌な予感がした人もいるかもしれません。

この漢字は元々、火を燃やす意味を表し、いけにえとして供えられた犬の肉を焼くことから来ています!今は「燃」が火を燃やす意味を表し、「然」は違う意味をもちますが、「然」のように漢字の成り立ちには、現代の感覚からするとちょっと怖いものが意外とあります。怖いもの見たさで調べてみると面白いかもしれません。

出典元:『角川新字源 改訂新版』(KADOKAWA)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク