
【岩井志麻子】なぜ「不倫はなくならない」のか?
一盗二婢三妾四妓五妻。江戸時代から伝わる、男の勝手な「いい女ランキング」「興奮する順番」。これはしみじみ、すごいなと思う。現代にも通用するもんね。
最高なのはつまり、不倫。二番目が奉公人だから、今でいえば部下とか立場が下の女性ね。三番目が愛人。四番目がプロ、風俗嬢ね。そして、最下位が妻。
江戸時代から最高なのは不倫!?
やっぱり大昔から、男の多くは不倫に最も興奮してたわけだわ。でもって、女房は家にいるおっかさん、と見て色気はあまり求めていない、と。
ちなみに江戸時代には、「女房は鰹節」「人の女房は河豚」という言葉もある。妻はそんな味わいはなくても、飽きない。他所の奥さんは美味いが、毒に当たるかもしれない。
このランキングのおもしろさとヤバさは、最上位と最下位がくるっと入れ替わるところだ。自分にとって最高の人妻は、その夫からすれば最下位の妻。自分にとって最下位の妻は、別の男から見れば最上位の人妻。
しかしこれ、女側から見た男ランキングは伝わってないというか、二の部下の男、三の半ば公認の愛人、四のプロ男性などは、当時の庶民の女にはなかなか縁もなかったというのもあるか。今なら、あり得る。そして今なら、男の言い分と同じ気がする。
ときめき、興奮、快楽って、背徳感や罪悪感とセットになりがちだから。
幸せには二種類ある
ちょっと違うけど、体にいい酒や健康にいい煙草、カロリーゼロの焼肉やスイーツって、もしあったとしてもそんな食べたい飲みたいと、強く引き寄せる魅力には乏しいよね。使用料、定額の入場料だけで遊べて、絶対に損しないカジノやパチンコなんかも。
体によくないのはわかってる、でも気持ちいい。ああきっと肥っちゃう、でも美味しい。もしかしたら破滅しちゃうかも、ううん、きっと大勝ちすね。みたいな心の揺れ動き、精神のアップダウン、自分は今生きている、と思わせてくれるよな。
もちろんこの世には、配偶者しか要らない、体にいいものしか食べない、健全な遊びしかしない人もいて、そういう人達を退屈じゃないか、なんていう気はない。
幸せって、興奮系と平穏系があるじゃないよ。前者が強めの人は不倫し、後者が大事な人は不倫しない。でも、どちらかだけの人しかいない世界って、怖いよね。
【注目の記事】
- 「猫背・巻き肩の54歳がびっくり」着るだけで理想的なS字姿勢が身につく話題のインナーウエアをご存じかしら
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「一度使ったらやめられない」人気スタイリストも40代編集もリピ買い中の『涼ブラ』って?「滝汗でも不快感なし」「つけ心地がラクなのに~」続々と魅了される理由とは?
- 「お値段にも納得いく手応えです」あのシーズ・ラボのサロンケアが「本当に自宅でできてしまう」1台13役の最新鋭※マルチ美顔器の「ほんとにすごいところ」とは
- 白髪に悩む40-50代女性が「泡クリーム」タイプの白髪染めをセルフでお試し!「もっとはやく使えばよかった」後悔の理由とは?
- 美味しさの決め手は植物油!~油の達人に聞く植物油の魅力 vol.8/@サンジャン・ピエドポー【オリーブオイル、キャノーラ油】