【動物漢字】「うみぞう」ではありません!「海象」は何と読む?
普段はカタカナやひらがなで表記されることが多い動物の名前。漢字での表記となると、あれ、これは何と読むんだっけ?となることも多いですよね。
そこで本記事では、海の動物の漢字クイズを5問出題します!どれがどの動物か、意外と間違えてしまうかも?
「海象」は何の動物でしょうか?
「うみぞう」ではありません。
「かいぞう」と読んだ場合、実はその動物の別名でもあるので、間違いではありません。
さて、では「かいぞう」とは何の動物でしょうか?
海にいる象をイメージすると、大きな動物のような気がしてきますね。クジラでしょうか。しかし、クジラは「鯨」と書きますから、違います。
ヒントは、象のように牙を持っている動物です。
分かりましたか?
正解はこちらです。
「セイウチ」です。
巨大な体に長い牙を持つセイウチ。
また、幼獣は体毛に覆われていますが、大人になると抜けて分厚い皮膚をしています。
まるで海にいる象のよう、というのも頷けますよね。
「カイゾウ」とも呼ばれるセイウチですが、「セイウチ」の名前の由来はロシア語の「sivuch」(シヴーチ)だそうです。
引用元:語源由来辞典
ただ、「sivuch」はロシア語ではトドを意味しており、セイウチを意味する言葉は別にあります。
誤って伝わってしまったのですね。水族館がない時代では、セイウチもトドも日本ではほぼ見られませんから、仕方がなかったのかも?
海象のように、漢字で表記したときに「海」がつく動物は他にもいます。
では、続いて一気に4問出題します。
次の漢字は何の動物でしょうか?
①海豚 ②海驢 ③海獺 ④海牛
水族館にいる動物たちを思い出してみてください。どれがどの動物でしょうか?
①海豚
「うみぶた」ではありません。
「フグ」と思った人は惜しい!「フグ」は「河豚」です。
正解はこちらです。
「イルカ」です。
もともとは中国語でその動物を「海豚」と表記するため、日本語でもそのまま使用しています。
中国語で「海豚」と書くのは、イルカが豚に似ているからだとか。似ていますかね?
引用元:語源由来辞典
②海驢
海の・・・「驢」は何を意味する漢字でしょうか。あまり見ない漢字ですよね。
「驢」は訓読みで「うさぎうま」「ろば」です。ちなみに「うさぎうま」とは「ろば」の別称です。
海のロバは何でしょうか?
正解はこちらです。
「アシカ」です。
アシカも、中国語で海のロバを意味する漢字で表記するため、日本語でも「海驢」と書きます。
アシカの語源は、海に棲む鹿の意味で「海鹿(アマシカ)」が転じたという説があります。
アシカのつぶらで可愛らしい目が、ロバやシカと似ていると思われたのでしょうか。
引用元:語源由来辞典
③海獺
海の「獺」です。「獺」もあまり馴染みのない感じですよね。
「獺」は訓読みで「かわうそ」です。
これは大きなヒントになりそうです。
カワウソに似た、海の動物は何でしょうか?
正解はこちらです。
「ラッコ」です。
ラッコとカワウソ、これは文句なしで似ていますね。
ちなみに、ラッコは英語でも”sea otter”で、意味はやはり「海のカワウソ」です。
ラッコもカワウソも食肉目イタチ科の動物。
「獺」が何を意味するかが分かれば、「海獺」を読むのは簡単かもしれません。
④海牛
こちらの問題は少しイレギュラーです。
貝の一種に「ウミウシ」がいます。「ウミウシ」も漢字では「海牛」ですが、本問では「カイギュウ」と読んでください。
読み方の正解は「カイギュウ」です。
では、「カイギュウ」とは何の動物のことでしょうか?
正解はこちらです。
「ジュゴン」や「マナティー」です。
ジュゴンもマナティーも海牛目(かいぎゅうもく)に属しています。
現存している海牛は、ジュゴンとマナティーだけです。そのため、「海牛」といえばジュゴンとマナティーのことなのです。
海牛目の哺乳類の総称。ジュゴン科1種とマナティー科3種が現存。
引用元:小学館 デジタル大辞泉
ジュゴンやマナティーは人魚のモデルにもなった動物ですよね。「人魚」と「牛」はかなり違うような・・・。
しかし、ジュゴンもマナティーも草食獣なのです。そのことを考えると、海の牛、というのも納得かもしれません。
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