「がいこつ」ではありません!「髑髏」の読み方、知っていますか?
画数の多い漢字は書くのが難しいだけでなく、読み方も難しいことがしばしば。
そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。
「髑髏」の読み方、知っていますか?
「髑髏」の読み方は?
「髑髏」を何も見ずに書ける人なら、読み方もスラスラと出てくると思いますが…そうではない人も少なくないはず。「骨」に関連する言葉だと推測できた人は少なくないと思いますが、「髑髏」を「がいこつ」と読むのは残念ながら不正解。「がいこつ」は漢字で「骸骨」と書きます。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「されこうべ・しゃれこうべ・どくろ」です。
現代で馴染みのある読み方は「どくろ」かと思いますが、「されこうべ」「しゃれこうべ」と読むのも正解です。
なお、「されこうべ」は
風雨にさらされ、白骨になった頭蓋骨。しゃれこうべ。しゃりこうべ。どくろ。野晒し。
出典元:三省堂 大辞林第三版
を意味します。
私は「髑髏」を単純に「頭蓋骨」を表すものだと思い込んでいましたが、“野ざらしになった”頭蓋骨を表し、元は「曝(され)頭(こうべ)」や「曝首」字を当てていたのだとか。
「髑髏」と「洒落」の共通点!?
この「曝れ(され)」に関して、面白い豆知識を紹介します。
「曝」は
①さらす。日にさらしてかわかす。
②さらける。かくさないで、すっかり見せる。
③さらばえる。骨だけになる。また、やせおとろえる。出典元:曝|漢字一字|漢字ペディア
を意味するのですが、「曝れ」が表す「日光などにさらされ、白っぽくなる」様子、いわば長い時間をかけて「されこうべ」になっていく過程を表すような様子が、「洗練されていく・あかぬけていく」様子を表す「洒落」の語源の一つと言われています。
「髑髏」と「洒落」は漢字も意味も異なる言葉ですが、語源を遡ると同じ「曝れ」に到達する…なかなか面白いですよね!
漢字、カタカナ、ひらがな、を巧みに使い分ける日本語は時に複雑で、難しく感じられることも多々ありますが、本記事をきっかけに、言葉の面白さを感じていただけたら幸いです。
参考文献
- しゃれこうべ、髑髏 – 日本語を味わう辞典(笑える超解釈で言葉の意味、語源、定義、由来を探る)
- 洒落(しゃれ) – 語源由来辞典
スポンサーリンク