
「どろこん」ではありません!「昵懇」の読み方、知っていますか?
漢字の中にはよく似た形のものがあります。ですが、形がよく似ているからといって、その漢字と同じ意味、同じ読み方とは限りません。それにより「こう読むのでは?」と思い込んでいた読み方が間違っている、なんてことも十分あり得ます。
そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。
「昵懇」の読み方、知っていますか?
「昵懇」の読み方は?
「昵懇」の「昵」の字が「泥(どろ)」によく似ていることから「どろこん」「でいこん」と読んだ人もいると思いますが、「どろこん」「でいこん」と読むのは、残念ながら不正解。あまり見慣れない漢字な上、言葉の意味を知らない人も少なくないはず。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「じっこん」と読みます。
「昵懇」とは
親しく打ち解けてつきあうこと。また、そのさま。懇意。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。例文には「昵懇な間柄」「昵懇の仲」「昵懇にしている家」などが挙げられます。
「昵」と「泥」の共通点について
「昵」と「泥」の共通点は「尼」。
「尼」には“あま。女の僧。出家した女性。”という意味がありますが、漢字は「尸(人の身体を表す)」と、音符匕(ヒ)→(ヂツ)から成り、人に近づき並ぶ、人に親しむ様子などを意味しています。そして「尼」は、「昵懇」の「昵(ヂツ)(ちかづく)」の原字※でもあります。
※異体字(同一の文字観念を有する複数の字体)の種類を表す用語。原字の例に「原」と「源」が挙げられる。「原」は「源」の原字である。「原」は「厂(がけを意味する)」と「泉(わき水を意味する)」を組み合わせた漢字で、水の出ている場所を意味するが、平原(平らで広々とした野原)も意味する。そのため、さんずいをつけた「源」が元の“水の出ている場所”を、「原」が平原を意味する分担が行われている。(出典元:原字 – フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia))
「尼」と原字の関係にある「昵」は、その漢字だけで
ちかづく。なじむ。なれる。なれしたしむ。
出典元:昵|漢字一字|漢字ペディア
の意味を持ちます。
一方「泥」は、「尼」の「近づく」「くっつく」の意味に水を表す「氵(さんずい)」がつき、「水気があってくっつく土」すなわち「どろ」を表します。
「尼」の意味が人に向くのか水に向くのかで全く違うものになる、と考えるとなかなか面白い漢字ですよね。「昵」と「泥」の共通点から、漢字や言葉の面白さ、奥深さを感じていただけたら幸いです。
参考文献:漢字ペディア 漢字や言葉の意味を調べてみよう 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
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