【地名クイズ】「ひゃくひゃく」ではありません!「百々」は何と読む?
地元の人にとっては見慣れていても、知らない人だと読み間違えてしまう、変わった読み方をする地名ってありますよね。
そこで本記事では、漢字自体は簡単なのに、読み方が意外な地名のクイズを出題します!
「百々」は何と読むでしょうか?
「ひゃくひゃく」ではありません。
また、百という字には「もも」という読み方もありますが、この地名を「もももも」とは読みません。
ヒントは、この地域の近くを流れる川にあります。
水が流れる音を表現しているのです。
分かりましたか?
正解はこちらです。
「どうどう」です。
百々は、山梨県南アルプス市にあります。
甲府盆地西部を流れる一級河川、御勅使(みだい)川が形成する扇状地の扇央部に位置しています。
百々という地名は、御勅使川の水が盛んに流れるさまを「どうどう」という音で表したものです。
御勅使川を「みだいがわ」と読むのも難しいですよね。
もともとは水が出る川という意味で「水出(みでい)川」と呼ばれていました。
平安時代初期、この川が氾濫し甲府盆地に大きな被害をもたらした際に、甲斐の国の国司が被害を朝廷に報告したところ、勅使(朝廷の使者)が来たことから「御勅使川」という漢字になったそうです。
ここからも、川の流れる音が「どうどう」と聞こえてくるイメージが湧きますね。
しかしなぜ、「どう」という音に「百」という漢字を当てているのでしょうか。
とうとうと水が流れることにかけて、10(とう)×10(とう)は100になるため、「百」で表したそうです。
では、「百」にちなんだ他の地名の読み方を出題します!
「百笑」は何と読むでしょうか?
「ひゃくわらい」ではありません。
ヒントは、先ほどの問題で「百々」を「どうどう」と呼んだことです。
そして、百人が笑うとどうなるか、を考えてみましょう。
一度にたくさんの人が笑うと、何が起こるでしょうか?
分かりましたか?
正解はこちらです。
「どうめき」です。
高知県四万十市に、「中村百笑町(なかむらどうめきちょう)」があります。
「どうめき」は「どよめき」から来ていて、「川瀬の音がどよめく」という意味と「百人が笑うとどよめきが起きる」という二つの意味に由来しています。
実は、「どうめき」や「どめき」といった地名は日本各地にあります。
使われている漢字は、「百目木」「百目鬼」「道目木」など様々ですが、水がどよめく音を表している場合が多いのが特徴です。
「百」がつく地名で「何と読むんだろう?」ということがあったら、「どう」や「ど」と読んでみると、読めてしまうことがあるかもしれないですね。
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