「ほうすん」ではない!「放埒」の正しい読み方、知っていますか?
漢字にはたくさん種類があり、読み方もさまざま。そのため「え、こう読むんじゃないの?!」と戸惑ってしまうような言葉に遭遇することも…。
そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「放埒」の読み方、知っていますか?
「放埒」の読み方は?
「放埒」にはあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、「放」は「放送」や「放物線」などでおなじみです。「埒」は“解決しない。話にならない。”などを意味する「埒(らち)が明かない」といった表現で見たことがある人も少なくないのでは?
とはいえ、「放埒」の読み方は「ほうらち」ではありません。
「埒が明かない」以外の表現が思い浮かばないかもしれませんが、埒には「らち」の他にもう一つの音読みがあります。
正解は…
「ほうらつ」です。
埒の読み方は
- 音読み ラチ・ラツ
- 訓読み かこ(い)
で、「放埒」の「埒」は「らつ」と読みます。
日本漢字能力検定が運営する「漢字ペディア」の埒がつく漢字を見る限り、「放埒」以外の漢字は「らち」読みがほとんどです。
- 不埒(ふらち)
- 埒外(らちがい)
- 埒内(らちない)
なので、「放埒」は「埒」を「らつ」と読む数少ない漢字として覚えてしまいましょう!
ちなみに「放埒」の意味は
1 勝手気ままでしまりのないこと。また、そのさま。
2 身持ちの悪いこと。酒色にふけること。また、そのさま。出典元:小学館 デジタル大辞泉
です。
「埒」には
①しきり。かこい。
②一定の範囲。けじめ。出典元:埒|漢字一字|漢字ペディア
という意味があり、「放埒」は“馬が柵である埒からはなれ出る”意味からきた言葉です。
それぞれの漢字がもつ意味を見返してからもう一度「放埒」の意味を見ると、「相当しまりのない様子なんだな」と思わされます。読み方はしっかり覚えておきたいところですが、人に使われないよう注意したい言葉でもありますね。
スポンサーリンク