「あくしょく」ではない!「悪食」の本来の読み方、知っていますか?
日常生活でよく目にする漢字であっても、日常生活でよく聞く読み方とは限りません。
本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
「悪食」の読み方、知っていますか?
「悪食」の読み方は?
「悪食」とは
1 普通には食べない物を食べること。いかものぐい。あくしょく。
2 粗末な物を食べること。
3 仏教で、禁じられている獣肉を食べること。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
「悪食」の意味に「あくしょく」と書かれているものの、「悪食」本来の読み方は「あくしょく」ではありません(後述しますが、「あくしょく」と読む場合もあります)。
まずは正解を見てみましょう!
正解は…
「あくじき」です。
なお“質素で粗末な着物や食べ物”(出典元:三省堂 新明解四字熟語辞典)を意味する四字熟語「悪衣悪食」は「あくいあくしょく」と読みます。
「悪食」という概念について
一般的に食べるのをためらうような食材を食べることについて、「悪食」以外に「ゲテモノ(下手物)食い」「いかもの食い」などの表現があります。一般的な価値観から受け入れ難い印象を与える「悪食」という表現ですが、「世界大百科事典 第2版」には以下のような解説が記載されています。
食物領域は民族によって異なり,同一民族の中にも地域差の見られることが多く,悪食という概念は限定された社会での通念に過ぎず,厳密には成立しえないものと思われる。ヘビやカエルの食用は世界的には広く分布しているが,日本人の多くが悪食として嫌悪するようなものである。
出典元:株式会社平凡社 世界大百科事典 第2版
「悪食」という表現は、ある特定の民族やその地域の文化にはないから成り立つもの。日本では「悪食」であっても、他の地域では「悪食」でないものはたくさんあり、その逆も然りです。上記の解説にはヘビやカエルの食用が例に挙げられていますが、昆虫食なども「悪食」扱いされがちですが、地域によっては一般的な食べ物です。
その地域の価値観を理解せず、自身が受け入れ難いものを何でもかんでも「悪食」扱いするのは避けたいところです。
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