「伸ばしっぱなしでもかわいいボブ」秋冬3ヶ月長持ちヘア
扱いやすさとデザイン次第ではどの顔型にもマッチするボブヘアは、大人女性に最も高い指示を得ているヘアスタイル。
この髪型を支持する人の中には「髪が長持ちするから」という声も多いのですが、実はデザイン次第では長持ちどころか失敗ヘアになってしまうことも!
忙しい毎日に加え、生活習慣がガラリと変化して美容室に通う頻度を控えめにしたい女性にとって、間違ったボブを選択してしまっては致命的。
では、どんなボブだったら3ヶ月はキープ可能なのでしょう。今回はそのデザインとカット後のスタイリング法を、大人女性向け美容師・加藤貴大さんがレクチャーします。
長持ちボブはインナーレイヤーが入ったIラインシルエットがイチオシ!
【カットしたばかりの状態】
ボブの利点は、髪がまとまりやすく、バサつきやうねりをカバーしやすいこと。そのため、髪が多い人やちょっとしたクセがある人が主にオーダーされると思います。
その一方で、実はショートよりもシルエットが崩れやすく、その結果老け顔を一気に加速させてしまう恐れアリ! これを解消するボブが、襟足にインナーレイヤーを入れたIラインのシルエットです。
まずインナーレイヤーですが、これは襟足に設定しています。カットしない状態でのばしていると、襟足の毛束だけが長くなってしまいがち。少しでも美しいアウトラインを保つためには、襟足の内側を短くカットしておくのがポイントです。
また、表面に動きをたくさんつけたり、Aラインにするのは避けましょう。前者は伸びてきたときパサつきが目立ってしまい、ボブならではのツヤ感が薄れてしまいます。そして後者の場合はウェイトポイントが一気に下がることで、老け感が一気に増してしまいます。毛先を巻いても重さが強調されてしまい、今度は野暮ったい雰囲気になってしまいます。ただし、サイドにはローレイヤーを入れておくのが良いでしょう。全体に華やかな印象を与え、しかもスタイリングがしやすくなります。
また、うねりやクセがある人は、部分ストレートパーマをかけておくのもオススメです。
【カットしてから3ヶ月後の状態】
こちらが先ほどのボブから3ヶ月経過の状態です。耳まわりの髪が溜まってくることで、シルエットがAラインに変化していますが、元々がスッキリしたデザインだったため、さほど重さを感じさせません。
しかし、やはり毛先の処理なしではパサつきが目立ってしまうので、以下のスタイリング術を実践してみましょう。
①のびてきた毛先をストレートアイロンでワンカール
ボブは長さが少しでも変わるとバランスが大きく崩れがち。カットしたての長さにするために、アイロンでワンカールさせて髪を引き上げましょう。
ここでポイントなのが、ストレートアイロンを使うこと。というのも、襟足のアイロンはカールタイプだと襟足にプレートが接触しやすく、火傷をしてしまう恐れがあるから。
ストレートアイロンで毛先を挟み、内側にグルっと毛先を巻き込めばOK。全体に髪を滑らせれば、寝ぐせ直しも同時にできて、しかも表面にツヤを出すこともできます。
大人髪にストレートアイロンでスタイリングは本当にオススメです!
②前髪やサイドの髪はリバース巻きに
前髪やサイドのレイヤーがノーズラインよりも下にのびてしまうと、面長顔を強調させて老け顔に見せてしまいます。
顔まわりの髪はリバースにワンカールしましょう。ここもストレートアイロンで十分。毛束の中間部分をアイロンで挟み、そのまま外側に流すようにアイロンを半回転させます。
巻き終えた毛束はくっくりとした束になりがちなので、手グシで軽くほぐして。サイドの髪はカールが取れやすいので、仕上げにスプレーをかけておくのが良いでしょう。
また、耳まわりの髪の重さが気になる人は、内側の髪を耳掛けしましょう。
【監修】
大人女性向け美容師
加藤貴大さん(Laf from Garden) instagram
OLや主婦層からの支持が高く、顧客の多くは40〜50代の女性。フェミニンなスタイルを得意とし、中でもパーマスタイルの評価が高く、顧客の多くはパーマをオーダーするほど。「ツヤ、透明感、柔らかさ」を意識したスタイル作りのために、カットやパーマ技術だけでなく、日々の薬剤研究も欠かさない人気美容師。
撮影/池田隼人
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