【地名クイズ】「あいかんむり」ではありません!「愛冠」は何と読む?

2020.10.05 QUIZ

地元の人にとっては見慣れていても、知らない人だと読み間違えてしまう、変わった地名ってありますよね。

そこで本記事では、思いもよらない読み方をする意外な地名のクイズを出題します!

「愛冠」は何と読むでしょうか?

「あいかんむり」ではありません。

「愛」はそのまま「あい」と読みますが、「冠」がちょっと変わった読み方なのです。

「冠」という漢字は通常、「かん」や「かんむり」と読みますが、どちらでもないのです。

ヒントは、北海道の地名ということです。

アイヌ語に由来していそうですよね。

さて、「愛冠」は何と読むのでしょう。

正解はこちらです。

「あいかっぷ」です。

愛冠は、北海道厚岸郡厚岸町にあります。

「愛冠」は、アイヌ語の「アイ・カップ・ピラ」(矢が届かない崖)に由来しています。北海道足寄郡足寄町にも同じ地名がありますが、由来も同じです。

愛冠岬は厚岸の代表的な名所で、「矢が届かない崖」という意味から、「できそうもない困難を乗り越え愛の栄冠を得る」という思いで名付けられたそうです。

「愛とロマンの岬」とも呼ばれている愛冠岬の突端には、思いを叶える「愛のベルアーチ」があり、カップルに人気です。

ところで、「冠」という漢字で「かっぷ」と読むのは変わっていますよね。

北海道の地名には「かっぷ」がつくものが多く、「冠」の字が当てられています。

愛冠のほかには、「占冠(しむかっぷ)」「新冠(にいかっぷ)」「正利冠(まさりかっぷ)」などがあります。

これは知っていないと、ちょっと思いつかないですよね。

 

では次も「愛」がつく地名の問題です。

「愛子」は何と読むでしょうか?

女性の名前で「愛子」さんなら、「あいこ」ですよね。

しかし、この地名は「あいこ」とは読みません。

読み方は違えど漢字が同じということで、2001年、愛子内親王のご誕生の際に全国的に有名になりました。

さて、「愛子」は何と読むでしょうか?

正解はこちらです。

「あやし」です。

愛子は宮城県仙台市青葉区愛子中央にあるJR東日本仙山線の駅名です。

愛子の地名は、同市青葉区下愛子横町にある「子愛(こあやし)観音堂」に由来すると言われてます。

「子愛(こあやし)」の名称から「あやし」をとって、「子愛」を「愛子」に入れ替え、「愛子」と書いて「あやし」と読むようになりました。

子愛観音堂には子安(こやす)観音像が祀られています。

子安観音とは、安産や幼児の成長を守護するという観世音菩薩で、子安観音像は女性の観音が幼児を抱いています。

子愛観音堂の前には、お堂に祀られている観音像をイメージした石像があり、やはり女性が小さな子どもを抱いています。

 

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