【動物漢字】「きうさぎ」ではありません!「木兎」は何と読む?
普段はカタカナやひらがなで表記されることが多い動物の名前。実は漢字の表記もあるのだけれど、目にする機会が少ないだけに「何の動物?」となってしまうこともありますよね。
そこで本記事では、あの動物って漢字だとそう書くんだ!となる動物のクイズを出題します。
「木兎」は何と読むでしょうか?
「きうさぎ」とは読みません。
この動物は、木にいるウサギのような「鳥」です。
ウサギといえば長い耳が特徴ですよね。
この鳥には、ウサギの耳のように見える羽があるのです。
ピンときましたか?
正解はこちらです。
「ミミズク」です。
「木菟」とも書きますが、「菟」という字もウサギを意味します。
ミミズクにはウサギの耳のような形をした羽角(うかく)と呼ばれる飾り羽があります。
ミミズクは古くは「ツク」や「ズク」と呼ばれており、羽角を表す「ツク(角耳)」「ツケ(角毛)」が語源と言われています。
やがて「ツク」に「耳」を意味する「ミミ」が付いて、「ミミズク」と呼ばれるようになりました。
「木兎」や「木菟」と書いて「ツク」と読んだため、「ミミ(耳)」を足して「耳木兎」「耳木菟」と書くこともあります。
ちなみに、ミミズクとフクロウはよく似ていますが、ミミズクはフクロウの一種です。
フクロウのなかで、このウサギのような耳があるものをミミズクと呼びます。
参考:語源由来辞典
では次も、「兎」が使われている動物の漢字です。
「兎馬」は何と読むでしょうか?
「ウサギウマ」と読めますね。「ウサギウマ」はこの動物の別名です。
では、「ウサギウマ」とは何の動物のことでしょうか?
ウサギと言えば、やっぱり長い耳が特徴ですよね。
長い耳を持った馬といえば、どんな動物でしょうか。
正解はこちらです。
「ロバ」です。
ロバはウマとよく似ていますが、ウマよりも小柄で、耳が大きいことが特徴です。
ピンと立った長くて大きな耳がウサギのように見えることから、ロバには「ウサギウマ」という別名があるのです。
また、「驢馬(ロバ)」と表記することもあります。
ロバはウマ科の中で最も小型ですが、粗食に耐えることから古代より家畜として重宝されてきました。
そのなかで、ロバとウマを掛け合わせた交雑種の家畜がいます。
雄のロバと雌のウマの間に生まれる動物が「ラバ」、雄のウマと雌のロバから生まれる動物が「ケッテイ」と呼ばれます。
親となる動物が入れ替わると、名前が変わるのですね。名前だけでなく、ラバとケッテイとでは体の大きさや性質も変わります。
ラバのほうが育てるのが容易で、ロバの丈夫さとウマの力強さを受け継ぐことから、より広く飼育されてきました。
ちなみに漢字だと、ラバは「騾馬」、ケッテイは「駃騠」です。
参考:語源由来辞典
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