「はいれる」ではありません。「廃れる」の読み方、知っていますか?
見かける機会の多い漢字であっても、馴染みのない送り仮名がついていて「え、なんて読むの?!」と戸惑った経験、ありませんか?実際には聞いたことがある言葉であっても、漢字で表されると読み方がわからなくなってしまう、なんてこともあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、意外と読めない漢字クイズを出題します。
本記事で登場するのは「廃れる」です。
「廃れる」の読み方は?
「廃」は、「廃棄」「廃止」など「はい」という読みで目にする機会が多いのでは?とはいえ、「廃れる」を「はいれる」と読むことはできません。
ですが、「廃れる」の読み方は、誰もが一度は耳にしたことがあるはずです。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「すたれる」です。
「廃れる」とは
1 使われなくなる。行われなくなる。通用しなくなる。すたる。
2 盛んだったものが衰える。すたる。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
「廃」の読みは
- 音読み ハイ
- 訓読み すた(れる)・すた(る)(常用漢字表外)や(める)
ですが、「廃める(やめる)」を目にする機会はほとんどないと思われるので、「廃」の後ろに「〜れる」または「〜る」の送り仮名がついていたら「すたれる」「すたる」と読む、と覚えてしまうことをおすすめします。
また「廃」の成り立ちはとても興味深いものでした。「廃」の旧字は「廢」と書き、音を表す文字と意味を表す文字とが組み合わさった形声文字で、建物や家を表す「广」と音符「發(ハツ)→(ハイ)」から成り立っています。「發」は元々、「弓を放つ」意味を持つのですが、「廢」においては「はじける」「やぶれる」などの意味を持つようになり、「こわれた家」を意味するようになりました。そこから「すたれる」を表すようになったのです。
荒れ果てた家を表す「廃屋(はいおく)」という言葉がありますが、「廃」にはすでにそのような意味があったんですね!
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