【魚漢字】「やなぎばうお」ではありません!「柳葉魚」は何と読む?

2020.11.17 QUIZ

カタカナで見ることが多いお魚の名前。実はよく食べている魚でも、漢字で書かれていると分からないこともありますよね。

そこで本記事では、「あの魚って、漢字だとそう書くんだ!」となるクイズを出題します。

「柳葉魚」は何と読むでしょうか?

「やなぎばうお」ではありません。「リュウヨウギョ」とも読みません。

スーパーでもよく見かける、馴染みのある魚の名前です。

漢字の並びから考えると、柳の葉のような魚ということでしょうか?

この魚の旬は10月~11月です。まさに、ちょうどいまですね。

さて、柳葉魚は何と読むでしょうか?

正解はこちらです。

「シシャモ」です。

シシャモという名前の語源は、アイヌ語の「susuham=スス(シュシュ)ハム」に由来します。

アイヌ語の「スス(シュシュ)」は「柳」、「ハム」は「葉」を意味していることから、シシャモを「柳葉魚」と書きます。

シシャモがアイヌ語で柳の葉を表す由縁には複数の伝説があります。

カムイ(アイヌの神様)が、柳の葉が水に落ちて朽ちるのを哀れんで魚にしたという話や、食糧に困った人々のためにカムイが柳の葉を魚にしたという話など、他にも様々な伝説が残っています。

シシャモは世界中でも北海道東部の太平洋側だけに生息する、日本の固有種です。

乱獲による数の減少により、資源保護のために漁獲制限されています。

漁期は10月~11月の40日間のみで、とても貴重な魚ということもあり、高値で売られています。

特に今年は、海水温が例年に比べて高いためか、記録的な不漁ということで、シシャモはさらに高騰するかもしれません。

しかし、シシャモは高値というよりむしろ、手頃な値段で買える魚というイメージがありませんか?

しかも年中食べられるような感覚がありますよね。

実は、スーパーで売られているシシャモの多くは、シシャモではありません。

「カペリン」という名前で、形は良く似ていますが、シシャモとは全く異なる魚なのです。

1970年代以降、シシャモの代用魚として輸入されるようになり大量に出回ったため、カペリンを「シシャモ」だと思い込んでいる人も多いはずです。

カペリンは「カラフトシシャモ」またはそのまま「カペリン」の名前で流通していますが、商品名には「シシャモ」が使われていることもあります。

「子持ちシシャモ」という名で販売されているものはカペリンです。居酒屋のメニューのシシャモも、まずカペリンだと思ってよいでしょう。

参考:語源由来辞典

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