【地名クイズ】「おおあらし」ではありません!「大嵐」は何と読む?

2020.12.14 QUIZ

地元の人にとっては見慣れていても、知らない人だと読み間違えてしまう、変わった読み方をする地名ってありますよね。

そこで本記事では、読み方が意外な地名のクイズを出題します!

「大嵐」は何と読むでしょうか?

静岡県浜松市天竜区にある、JR東海飯田線の駅名です。

「おおあらし」や「だいあらし」と読んでしまいそうになりますよね。

しかし、どちらの読み方も違います。

実は「嵐」という字の読み方が独特なのです。

意味合いとして、暴風雨の「嵐」とは関係がありません。

正解はこちらです。

「おおぞれ」です。

これは知らないとなかなか読めないですよね。

「嵐」は「焼畑」に由来して付いている漢字です。

焼畑を放棄して自然に還すこと、またはその状態の土地のことを「アラシ畑」「ソラシ畑」と言ったそうです。

そして、地名に「アラシ」「ソリ」が付いている場合には、焼畑とともに焼畑後地や山の急斜面を意味します。

「ソレ」も「ソリ」と同様の意味を持ち、焼畑にちなむ地名とされています。

こうした理由から、「嵐」を「ゾレ」と読んでいるのですね。

では、次も「嵐」がついている地名です。

 

「晴嵐」は何と読むでしょうか?

晴れているのに嵐?と思ってしまいますよね。「はれあらし」とは読みません。

「晴」は「はれ」の他に「セイ」と読みますよね。

「嵐」も訓読みの「あらし」と、音読みで別の読み方があります。

実は「晴嵐」という単語は、地名以外にも使われます。

晴れた日に山にかかる霞や、晴れた日に吹く山風のことを言います。

正解はこちらです。

「せいらん」です。

晴嵐は、滋賀県大津市にあります。

「嵐」という字には「ラン」という読み方もありますよね。

近江八景の一つに、「粟津の晴嵐」があります。

近江八景とは、琵琶湖南部の八つの景勝地で、江戸時代には歌川広重が浮世絵に描いたことによって広く知られるようになりました。

「粟津の晴嵐」は、粟津ヶ原の湖岸沿いには美しい松並木があり、松葉が強い風にざわめく様子から言われたそうです。

現在では「粟津の晴嵐」の風景を再現して松の木が植えられた遊歩道がありますよ。

また「粟津」は古来、交通の要地で、「逢わず」の意味を掛けて歌で詠まれることもありました。

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