「あしをあらう」ではありませんよ。「跣」の読み方、知っていますか?
漢字の中には、普段使い慣れている漢字と全く同じ読みで、違う形をした漢字があります。
そこで本記事では、そんな読めそうで読めない漢字のクイズを出題します。
「跣」の読み方、知っていますか?
「跣」の読み方は?
「足」と「洗」と分解して書かれていれば「足(あし)を洗(あら)う」と読めそうですが、残念ながら跣を「あしをあらう」と読むことはできません。
跣の読みは、足を洗う時の「足の状態」を示す言葉、というのがヒントです。足を洗うときは靴も靴下も脱ぎますよね。その時、足はどんな状態ですか?
正解は…
「はだし」です。
「すあし」と読むこともできます。
跣を辞書で調べると
《「肌足(はだあし)」の音変化》
1 足に何も履かないこと。また、その足。
2 《はだしで逃げる意から》その道の専門家もかなわないほどであること。出典元:小学館 デジタル大辞泉
とあります。
なお「跣足」とあった場合には「はだし」の他に、音読みで「センソク」と読むこともできます。
気になる豆知識。「はだし」と「すあし」の違いとは
「はだし」とも「すあし」とも読むことができる「跣」ですが、そもそも「はだし」と「すあし」に違いはあるのでしょうか?
基本的にはどちらも「何も履いていない足」を表しますが、
- はだし 履き物を着けずに地面にいる時に用いる
- すあし 靴下や足袋なども含め、履き物を履いていない状態を指す
という違いがあります。
そのため、履き物を履かずに外に出る描写を表す際には「はだし」が、足に何も着けない状態を表す際は「すあし」を使うのが適切です。
ごく自然に使い分けられている人が多いとは思いますが、いざ問われてみると、その微妙な違いに「あれ、どっちだっけ…?」と戸惑わされてしまいますね。
参考文献:コトバ解説:「裸足」と「素足」の違い – 毎日新聞
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