「あしをあらう」ではありませんよ。「跣」の読み方、知っていますか?

2020.12.17 QUIZ

漢字の中には、普段使い慣れている漢字と全く同じ読みで、違う形をした漢字があります。

そこで本記事では、そんな読めそうで読めない漢字のクイズを出題します。

「跣」の読み方、知っていますか?

「跣」の読み方は?

「足」と「洗」と分解して書かれていれば「足(あし)を洗(あら)う」と読めそうですが、残念ながら跣を「あしをあらう」と読むことはできません。

跣の読みは、足を洗う時の「足の状態」を示す言葉、というのがヒントです。足を洗うときは靴も靴下も脱ぎますよね。その時、足はどんな状態ですか?

正解は…

「はだし」です。

「すあし」と読むこともできます

跣を辞書で調べると

《「肌足(はだあし)」の音変化》
1 足に何も履かないこと。また、その足。
2 《はだしで逃げる意から》その道の専門家もかなわないほどであること。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

とあります。

なお「跣足」とあった場合には「はだし」の他に、音読みで「センソク」と読むこともできます。

気になる豆知識。「はだし」と「すあし」の違いとは

「はだし」とも「すあし」とも読むことができる「跣」ですが、そもそも「はだし」と「すあし」に違いはあるのでしょうか?

基本的にはどちらも「何も履いていない足」を表しますが、

  • はだし 履き物を着けずに地面にいる時に用いる
  • すあし 靴下や足袋なども含め、履き物を履いていない状態を指す

という違いがあります。

そのため、履き物を履かずに外に出る描写を表す際には「はだし」が、足に何も着けない状態を表す際は「すあし」を使うのが適切です。

ごく自然に使い分けられている人が多いとは思いますが、いざ問われてみると、その微妙な違いに「あれ、どっちだっけ…?」と戸惑わされてしまいますね。

 

参考文献:コトバ解説:「裸足」と「素足」の違い – 毎日新聞

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