【実話】脈ありだと思ったのに!40代独女とLINE交換したイケメンの胸の内【しくじり恋愛#4】
幸せな恋愛から遠ざかっていると、「いい男性と付き合いたい!」と焦る気持が生まれます。
そんな40代独女のやりがちな失敗は、ガッツキすぎていい縁を逃してしまうこと。
気持ちを押し付けるばかりでは男性の好意は育ちません。
ある40代独女に何があったのか、エピソードをご紹介します。
“微妙に”避けられる理由
B子さんが気になるのは、
「自分はただ仲良くなりたくてLINEの交換をお願いして、彼もそれに応えてくれたのにどうして素っ気なくされるのか」
という点でした。
会社やボルダリング教室ではできない話をLINEでしたい。
できるならそこから距離を縮めたい。
そう思って一生懸命メッセージを送るけれど、実際は会社で会っても何となく視線をそらされるようになり、ボルダリング教室でも最近は一緒になる時間が減っている。つまり、今までと来る時間帯を変えている可能性がある。
「それならどうしてIDを交換したの? 返事をくれるの?」
“好意がなければ取引先の異性とLINEなどしない”と思っているB子さんは、彼の気持ちがまったくわからなくなっていました。
しばらくメッセージを送ることを控えてみると、彼から届くことはありません。
でも、こちらがおはようの短い挨拶でも送信すれば、必ず返事はくれるのです。
会社の同僚に相談すると、しばらく黙ったのちに
「それって、あなたが仕事上のつながりがある人だから“礼儀”と思ってIDを交換したのかもね……」
とおそるおそる言われて、B子さんはショックを受けます。
「それが理由ならいっそ断ってくれたほうが良かった」
と悲しくなりますが、それでも個人的なつながりを持てた事実を捨てられず、それからも週に2~3回のやり取りを続けていました。
B子さんの知らなかった現実
彼の態度は少しずつ他人行儀なものに変わっていき、仕事で会社に来たときも自分以外の女性に用事をお願いする姿を目にして、B子さんはショックを感じながらも笑顔で挨拶することをやめませんでした。
「LINEが“社交辞令”であっても、だったら私もきちんとしていれば、彼が関心を向けてくれるはず」
とB子さんは思っていました。
たまたまB子さんが体調を崩して会社を休んだ日に彼がやってきて、
「あなたの体調を心配していたよ」
と同僚から聞いたB子さんは、そんな彼の“誠実さ”を信じようと思ったそう。
ですが、そんな緊張の糸が切れたのは、あるとき久しぶりにボルダリング教室で彼を見かけて話しかけようとしたとき、彼が「隣にいる女性と体を寄せ合いながら笑顔で会話している」場面を見たときでした。
その女性はB子さんが入会する以前から教室にいた女性で、ふたりが楽しそうに話す様子は何度か目にしていました。
それが気になったB子さんは、彼に「今すごく困っていて」と話しかけることでこちらを向かせようとしたこともあり、更衣室でその女性と一緒になっても、ライバル意識から目も合わせずやり過ごしたこともあるそうです。
その女性と彼が、また仲良くしている。
それも、以前より親しい距離感であることが、女性の馴れ馴れしく彼の腕に触れる様子からわかる。
彼の真意がわからないモヤモヤが溜まっていたB子さんは、このシーンを目の当たりにして
「ストレスが限界になった」
ことを感じました。
彼の抱えていた“事実”
そのときは逃げるように教室から去ったB子さんでしたが、中途半端な思いを抱えきれなくなり、その週末に思い切って彼に「会ってください」とLINEします。
彼からはすぐ返事があり、ボルダリング教室のすぐ近くにあるコンビニエンスストアの駐車場で待ち合わせを提案されました。
「いま思えば、知っている人に見られるかもしれない場所を指定するんだから、私と会っているところを隠したくないって気持ちがあったんだよね」
とB子さんは振り返りますが、そのときはそこまで思いが至らず、とにかく会ってもらえるだけでよかったそう。
駐車場で、B子さんははじめて「硬い表情で立っている」彼を見ます。
B子さんは素直に好意を伝え、
「もし迷惑でないのなら、好きでいさせてほしい」
と苦しい胸の内を打ち明けました。
ですが、彼から返ってきたのは
「実はいま、好きな人がいて」
というきっぱりとした言葉。
「たぶん、私から告白されるって予想していたような感じだった」
とB子さんは感じたそうです。
この結末を想像はしていたけれど、いざ実感するとやはり悲しくて、
「じゃあどうして私とLINEをするの?」
と、つい尋ねてしまいます。
すると、彼からの答えは
「そうでもしないと、どこまでも追ってこられるような気がして。
正直に言うと、あなたがボルダリング教室に入会するとは思っていなかったから、どうすればいいかわからなかったです」
と、はっきりとした「困惑」の言葉でした。
B子さんの胸に、
「それって、あなたが仕事上のつながりがある人だから“礼儀”と思ってIDを交換したのかもね……」
という同僚の言葉が改めて蘇りました。
知らず“ガッツキすぎていた”自分
それからB子さんはすぐにボルダリング教室をやめ、彼とも仕事で顔を合わせたときは必要最低限の笑顔と言葉で終わらせるようにしています。
遠くから彼の笑顔を目にすると今でも胸が痛みますが、
「LINEのIDを交換したのは、私を遠ざけるためだった」
という苦い思いがそのたびに蘇り、以前のような明るい気持ちにはならないそうです。
例の同僚に結末を話すと、
「……でも、気持ちを伝えられてよかったと私は思うよ。
結局、LINEしてくれることが逆にあなたを苦しめていたんだし、いつかは告白しないと関係はいつまでも変わらなかったと思うし」
と、その日はランチをおごってくれました。
時間が経って気持ちが落ち着いてきたとき、B子さんは改めて自分の姿を振り返ります。
「一方的に好意を持って、仕事を超えてまでつながりを持とうとした自分」
「実際はだいぶ素っ気ない態度をとられていたのに、LINEをしてくれるって部分だけで好意を判断していた自分」
「うざいと思われないようにと言いながら、彼の視界に入るように遠くからじっと見つけていたり、彼に話しかける女性がいたら邪魔をしたり、ただの“ヤバいオンナ”だった自分」
など、知らない間にガッツキすぎていたことに気が付き、さらに落ち込んだそうです。
彼の礼儀正しさや誠実そうに見える言葉などは、確かに嘘ではないかもしれません。
ですが、それと恋愛感情はまったく別のものであり、
「明らかな好意を実感させてくれる言葉や言動」
がまったくないのであれば、脈なしの可能性を考えるのも、深入りして傷つかないため。
「潔く諦めるという選択肢を忘れていた自分」
を思い出したB子さんは、次は相手の気持ちを客観的に見る余裕を持って恋がしたい、と話します。
気になる男性と距離を縮めたいと思うのは当然ですが、相手の態度を見てうまくいかないと感じたのであれば、いったんは引いてみるこのも自分のためだったりします。
それがふたりの距離を正常に保つこともあり、焦って一方的に迫りすぎると、せっかくの縁も相手から遠ざけられる結果に。
幸せな恋愛は、ふたりの気持ちを揃えることが欠かせないのだと、改めて思います。
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