【動物漢字】「ごうちょ」ではありません!「豪猪」は何と読む?
普段はカタカナやひらがなで表記されることが多い動物の漢字。実は漢字の表記もあるのだけれど、目にする機会が少ないだけに、「これ、何のことだろう?」となってしまうことも多いですよね。
そこで本記事では、意外な読み方をする動物の漢字を出題します!
「豪猪」は何と読むでしょうか?
「豪」という字は「ゴウ」と読みますね。
「豪雨」や「豪快」といった使い方をするように、「つよい」「勢いがさかん」という意味があります。
では、「豪猪」は強いイノシシなのでしょうか。
確かに、この動物のある特徴はとても強そうに見えます。
その特徴とは、「針」です。針を持った動物と言えば、いくつかに絞れそうですね。
正解はこちらです。
「ヤマアラシ」です。
漢字で「豪猪」と表記しますが、ヤマアラシは草食性の齧歯類で、分類上、イノシシとは全く異なる動物です。
ヤマアラシの大きな特徴と言えば、背中に持った針毛ですよね。外敵に出会ったときには針を逆立てて威嚇し、後ろ向きに突進して体当たりします。
突き刺さった針は相手に刺さったまま抜けますが、針は体毛なので抜けてもまた生えてきます。
気性の激しい一面もありますが、顔は同じ齧歯類のカピバラに似ていて、体は中型犬くらい。やはりイノシシには似ていません。
「豪猪」はヤマアラシの漢名で、「猪」という字は中国語では「ブタ」を表します。ブタに似ているかと言われると、そうでもないですが、イノシシよりは見た目が近づくような気がしますよね。
また、「豪」という字はもともと、ヤマアラシを表す字です。
「豪」は「豕(ぶた・いのこ)」という部首と「高」の省略形から成り、「高」がヤマアラシの高く目立った固い毛を表しています。
これが転じて、「つよい」「並外れた」という意味も持つようになりました。
また、ヤマアラシは「山荒」とも書きます。
ヤマアラシの名前は、食欲が旺盛で、木の皮や、小枝、葉や根にいたるまで食べつくしてしまい、山を荒らすことに由来しています。
ところで、ヤマアラシと言えば「ヤマアラシのジレンマ」が有名です。
他者との適度な心理的距離を探ろうとする葛藤を説明する例え話で、哲学者ショーペンハウエルの寓話に由来します。
ヤマアラシが寄り添って温まろうとするものの、近づくと針で互いを傷つけ合ってしまう。そこで、くっついたり離れたりしながらちょうどよい距離を見つけたというお話です。
しかし実際には、ヤマアラシは普段は針を寝かせているので、くっつくこともできるみたいですよ。
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