あなたも歩いたことあるはず!「径」の「けい」ではない読み方って?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「径」です。
「径」の読み方は?
「けい」と読むのももちろん正解です。では、以下の意味を表す際にはなんと読めば良いでしょうか。
獣道をすこしよくしたくらいの狭い道
出典元:日本語倶楽部編『読めないと恥ずかしい漢字1500 -日本人なら、これくらいは知らなくちゃ! 』(2006年、河出書房新社)
「山径」「石径」などと表す場合には、「さんけい」「せっけい」のように、「けい」と読んでも問題ありませんが、上記の意味を「径」一文字で表す際には、訓読みで「〇〇〇」と読みます。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「こみち」です。
「径」の前に「小」がつき、「小径」や「小道」と表されることが一般的ですが、「径」の読みは
- 音読み ケイ
- 訓読み(常用漢字表外)みち・こみち・さしわたし・ただ(ちに)
なので、「径」一文字でも「こみち」と読むことはできます。
「径」と「道」の漢字の成り立ちを調べてみると…
「径」は“進んでは止まる、少しずつ歩く”などの意味をもつ部首「彳(ぎょうにんべん)」と音符「巠(ケイ)」から成り、人の歩く小道の意味を表します。
一方、同じ意味を持つ「道」の成り立ちを調べてみたところ…やや怖い内容でした。「道」は、目的地までみちびくという意味を表します。道や歩くことに関する「辵(ちゃく)」(日本での通称は「しんにょう」「しんにゅう」)と“かしら、先導する者”を意味する「首」から成ります。
しかし別の説に、会意文字(字形や意味を組み合わせて作られた文字)として、“邪気をはらうために、生首を持って行進する意を表す(引用元:道|漢字一字|漢字ペディア)”とありました。元々「『首』に何かあるのでは」と勘ぐっていましたが…想像すると少し怖いですね。
参考文献:日本語倶楽部編『読めないと恥ずかしい漢字1500 -日本人なら、これくらいは知らなくちゃ! 』(2006年、河出書房新社)
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